一人暮らしをしていると、その時は突然やってきます。
めっちゃびっくりしますよね…
何者かもわからない来訪者は突然やってきます。あなたはその時どうしますか?出るのも抵抗あるし、出なければ出ないで誰だったのか気になるし…
とりあえず居るのがバレないようにそ〜〜〜っと足音を立てずに玄関へ向かい、覗き穴から確認…なんてこともこれまでに何回もしました。
忍び足なので間に合わないことも多々。笑
このように、一人暮らしをしたことがある人ならば何度か経験していると思いますが、身に覚えのない来客ってすごく嫌な気持ちになりますよね。
しかも私は初めての一人暮らしで新生活を始めたばかりのころ、来客に応対するのは当たり前のことだと思っていました。
でも今では基本的に居留守を使うのが当たり前になっています。
この記事では、私がひたすら居留守を使っている理由やそれに至るまでの経緯を紹介していきたいと思います。身に覚えのない来客でも応対した方がいいのかどうか、そもそもいったい誰なのかなど、ここで一度整理してみましょう。
突然の来客は誰?
以前、私が住んでいた都内のアパートでは、ひと月に3~4回ぐらいのハイペースで何者かが訪ねてきました。
基本スルーなんですけど、いつも誰だったのか気になっちゃうんで試しに出てみたところ、『最近隣に引越してきた者なんですが』…なんてことは一度もありません。『ちょっと肉じゃが作り過ぎちゃったので…』なんていうことも絶対にありませんでした。笑
私の経験上、身に覚えのない突然の来訪者は次の通り。
- 宅配便
- 郵便物
- NHK
- 新聞の訪問販売
- フレッツ光やジェイコムなど、ネット回線やケーブルテレビの訪問営業
- 近所にできた分譲マンションのセールスマン
- 宗教の勧誘
- 何らかの訪問販売
- 隣人からのクレーム
だいたいこれぐらいでしょうか。
宅配便に関しては知人や実家から突然荷物が送られてきた時だけですし、郵便物はクレジットカードやキャッシュカード、マイナンバーなどの書留類、もしくはポストに入らない荷物の時だけです。これらはイレギュラーなケースなので、基本的にはないと思います。
また、携帯電話がなかった時代であれば、友人や知人が突然来客してくるなんてこともあったのでしょうが、今の時代はそんなことはまずないかと思います。
なかには隣人からのクレーム(騒音など)で直接訪問されることもあるようですが、普通に気を付けて生活していれば基本ないですし、直接訪問してくる人も滅多にないかと思います。
何らかの訪問販売というのは、その頃にはすでに居留守を使っていたので何者なのかは分かりません。当時の私はアパートでしたが、それなりのマンションでしたら、ウォーターサーバーやコープ(食料品や日用品のデリバリーサービス)などの勧誘も少なくありません。特に、同じマンション内に利用者がいれば、デリバリーのついでに他のお宅にも営業をかけてから帰っているようです。
以上のように、身に覚えのない突然の来訪者の多くは訪問販売の業者でした。
夜間や土日を狙ってくる訪問販売も少なくない
一般的にほとんどの来客が昼間か夕方、遅くても夜8時ぐらいまでですが、なかには仕事などの帰宅後を狙って9時や10時、土日の午前中に訪問してくるお構いなしの営業マンもいます。信憑性は定かではありませんが、ネットの情報だと夜11時にNHKが集金に来たなんていう口コミもありました。
これらは、一人暮らしのアパートだから夜間や土日にしか家に居ないだろうということを想定して行われているわけですが、これもなんだか目を付けられているみたいでめっちゃ怖い。
わざわざ家に居る時間まで推測されて、電気が点いているのを確認してから訪問してくるっていうね。『電気が点いているんだから、出ないわけにはいかないよね?』みたいな空気さえ感じさせられます。
身に覚えのない突然の来客や訪問販売にはどう対処するべきか?
住んでいる地域が田舎か都会か、また住んでいる物件のセキュリティ面(オートロックやドアホン)によっても対応の仕方が違ってくるかと思いますが、身に覚えのない突然の来客があったらどう対処するのがベストなのでしょうか。
冒頭でも触れましたが、私が実践しているのは『応対しない』こと。つまり居留守を使います。これは周りの友人や知人にも聴いてみたところ同じ結果でした。電話の非通知の着信に応答するかしないかと似ていますね。
私は基本的に宅配便などのあらかじめ来訪が分かっている場合しか応対しません。なぜなら、『めっちゃ怖いから』です。
郵便はもちろん携帯電話やインターネットなど、これだけ連絡手段があるこのご時世に、知人が何のアポもなしにいきなり自宅に訪問してくるなんて、まずありえませんよね。あるとしたらなんらかの事情で生き別れた家族や親族ぐらいでしょうか。。
つまり、いきなり訪問してくる人は、こちらの連絡先を知らない相手だということです。もっと言えば、ドア先でジェイソンがチェーンソーを持って立っているかもしれません。実際に過去には宅配業者を装って住居侵入した犯罪者もいますし。
そんな、怖いと感じさせられる来訪者に対して、応じなければいけない義務は一切ありませんので堂々と居留守を使っています。応じなければいけないケースの際は、事前に郵便や電話等で何かしらの通達があるはずです
特に一人暮らしであれば危機管理は重要、人の良さから気軽に応対してしまう方が犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高まります。
自宅に居るのがバレてようが構わず居留守します
私は、たとえ夜自宅の電気を点けていて、自宅に居るであろうことがバレていようがいまいが居留守をすることに変わりありません。
いくら遮光性の高いカーテンであっても、隙間から灯りが漏れているので自宅にいることはバレてしまいますが、こちらの言い分としては、電気を点けたままコンビニに行ってて不在な場合もあれば、普段から家に居なくても電気を点けっ放しにすることもある、電気が点いているからといって必ずしも部屋にいるとは限らないよ!ということです。
まぁ、大半は嘘ですけどね(・ω・)、部屋に居たからといって来客に応じる義務はありませんから。
とはいえ居留守をしている時は、テレビの音を消したりなんとなく物音を立てないようにひっそりとしてしまうものです。なんだか借金の取り立てにでもあってるかのような、自分が犯罪者かのような気分になれます。笑
でも、突然得体の知らない人に訪問されて迷惑をかけられているのはこっちですから、居ることがバレていようがいまいが気にすることはない。堂々と居留守を使います。
一人暮らしの女性だったらなおさら怖いですよね。世の中にはストーカーだとか変質者もいるので簡単に玄関を開けてはいけません。顔を知られてしまうだけでもリスクに繋がります。
ただ、とにかくしつこい
私の経験上、訪問営業はとにかくしつこいです。あからさまに居留守を使っていても、常識を疑うほど何回も訪問して来ます。一回来始めると翌日・翌々日は当たり前、その後間を空けて4~5回は来るようになります。なかなか諦めません。
以前、帰宅する際、アパートの入口付近ですれ違ったビジネスマン風の男。つい目が合ってしまいましたが、私が自宅に入るのを見てその後すぐにピンポンしてきたこともありました。さすがにその時は居留守が使えない空気だったので応対しましたが、怖すぎ…。相手側も必死です。
また、別件ですが、応対して断ってもすんなり帰らない上、帰り際に舌打ちしたりとかあからさまに態度が悪くなった営業マンもいます。また、もちろん一部だと思いますが、居留守を使っているとピンポンを連打したり、終いにはドアをバンバン叩かれたりもありました。
昔はそんなことはザラにあったとも聞いていますが、今のこのご時世、ありえないですよね。そんな訪問販売をさせているのはどんなブラック企業なのでしょうか。人様の迷惑を考えない営業をしているような悪質な企業とは関わりたくありません。
なかには、アパートのオーナーや管理会社の意向でテレビの受信点検をする(無料)とし、訪問希望日(アポ)をいついつまでにと期限付きで提出させようとする業者もいます。賃貸物件に住んでいるとたびたびこういった案内のチラシがポストに入るんですが、こうアプローチされると応じなければいけないんじゃないかと思ってしまうのが普通だと思います。
私が管理会社に問い合わせたところ、特に強制ではないから必要なければ応じなくて良いとの回答でした。案内のチラシにはそのようなことは書かれていませんし、応じなかったらその後しつこく訪問されました。もちろん居留守しましたが。
ネットで調べるとその会社へのクレームが沢山出てきますし、消費者センターにも通報されています。これはメンテナンス商法・点検商法と呼ばれていて、受けざるを得ないように思わせてアポを取り、訪問中に点検をしつつ他のサービス(ネット回線やケーブルテレビなど)を契約させるというもの。つまり、家の中で営業をされてしまうのです。
訪問販売があまりにしつこい場合はどうすればいいの?
ピンポーンとチャイムを鳴らして、少し間をおいて「〇〇さん、ご在宅ではないですか?」などの声をかけてくる。まっとうな営業なら、2回ほど繰り返しても出てこなかったら、居留守だとわかっていても諦めるものです。
ただたちが悪い営業が少数ながらいるのも確か。居留守は電気メーターの回転や灯りが漏れているなどで結構バレるので、「居るのはわかっていますよ!」ということを言いながら、ドアをたたいたり蹴ったりする輩もいるそうです。
では、そんな時はどうすればいいのでしょうか?
答えは簡単で、なおさら居留守を続けてください。というのは、相手は大きな音を出すことで「近所迷惑になるから、出ないといけない」と思わせる心理的な攻撃を仕掛けてきているから。もし出てしまったらその罠に引っかかったことになります。
仮に応対するとしてもドアは開けず、要らない案件には毅然と「NO」を伝えましょう。ドア越しでも失礼ではありませんし、気になるなら「防犯の都合上、ドア越しで失礼します。」と一言添えましょう。それがあると防御が固い印象も与えられます。
もしあなたが何かを売り込みたい場合、「お話の時間を頂けませんか?」と丁寧に接して、返答がNOでも「そこをなんとか」とお願いするスタンスじゃありませんか?「話くらい聞け、このボケがぁ!」なんて間違っても言いませんよね?でもそれを言ってくるのが、この手の人達なんです。
つまり関わってはいけない人間なんです。あまりにうるさかったら警察に「ドアを壊しそうな勢いで蹴ってくる訪問販売がいる」などと通報するのもいいでしょう。
空き巣には要注意
いわゆる空き巣は、平日昼間を狙って侵入することが多いそうです。夜間や土日だと単身アパートやマンションに住人が居る可能性が高くなるので、仕事などで周辺に誰もいないような時間帯を狙います。
空き巣は泥棒ですから、部屋の中を物色して金品を盗んでいくわけなので、誰もいないことをしっかりと確認して侵入します。ターゲットに決めた部屋にピンポンもするでしょうし、人の気配が無いかを確認しているとなると、居留守を使い続けるのは逆効果になることも。
つまり居留守を使えば使うほど、「誰も居ませんよアピール」に繋がってしまうわけです。遮光カーテンなんてしてたら外部から部屋の中が見えませんので、盗みを働くには絶好の環境なのです。それなので、平日昼間に在宅している時は、せめてカーテンや窓を空けて「誰かいる状態」を演出しましょう。空き巣は人がいる気配を感じたら侵入することはせず、逃げます。
だからと言ってむやみに普段のピンポンに応じる必要はありません。訪問販売や勧誘などに、「人がいるのに出てこない」とバレようが思われようが、それはそれで再訪問の抑止力になりますので。
まとめると、特に平日昼間のピンポンは訪問販売や勧誘に限らず、最悪空き巣の可能性も出てくるので、居留守と誰かいるアピールのバランスを上手く取るようにしましょう。
居留守して、もし何か大事な用事のある人だった場合は?
繰り返しになりますが、身に覚えのない来訪者のほとんどは分譲マンションやネット回線などの営業マンです。でも、もし何か大事な用事の人だったらどうしよう?と考えてしまいがちですよね。来客が誰なのか分からないのは気持ち悪いですし、とても気になってしまうものです。
基本的には痕跡が残るはず
宅配業者だったり何か大事な用事がある人だったら、通知書や案内状など何かしらの痕跡を残していくはずなので、居留守をしても特に心配する必要はないかと思います。
ちなみに人から聞いた話ですが、宅配業者はピンポンした後に『○○さんお届けもので~す』なんて大きな声を出しているのは、これは居留守をされないためにあえてやっているんだとか。それほど居留守を使う人が多いそうなんです。
痕跡が残っていない場合は…
一方で、訪問販売や勧誘の人は、何も痕跡を残さずに去っていくことがほとんど。
なぜチラシを残していかないのかというと、チラシを入れると訪問されたことが分かってしまうので、再訪問しても居留守されやすくなってしまったり、しつこいと思われてしまうからです。同時に身元も分かってしまうので、場合によっては消費者センターにクレームを入れられてしまうリスクもあります。
訪問販売の人たちは、消費者に直接接触して話をすることで営業の成果を高めるのが目的なので、チラシを撒くようなことはしません。
気になる場合はドアの覗き穴からチェック
誰が来たのかどうしても気になってしまうようであれば、居留守をするにしても、足音を立てないようにドアに近づいて覗き穴からチェックだけはしておくといいかもしれませんね。来訪者の服装などで大体何者なのか判別できるかと思います。
携帯電話を紛失し、連絡先が分からなくなってしまったという知人の可能性もゼロとは言えませんから。
NHKは要注意
身に覚えのない来訪者に対して居留守を使う上で、一番厄介になるのはNHKです。基本的にはテレビやスマホ等の受信設備があれば受信契約しなければなりません。
その契約をするのにNHKからの事前の連絡は基本的にありませんし、不在でも契約書を置いて行くとも限りませんので、突然の訪問に応対して契約する形となります。
未払いの場合はしつこいぐらいに訪問されるかと思いますが、それを居留守してしまうと色々と問題があるので注意しましょう。心配であればあらかじめNHKに連絡しておけば、郵送もしくは指定の時間に訪問してくれると思います。
もし身に覚えのない来客に応じるなら
来訪者がしつこかったりすると、自分が忘れているだけで何か用事がある来客かも?と思って、つい応じてしまうことも時にはあるかと思います。そんな時は必ずドアチェーンをした上で応対しましょう。
また、応じた際に特に問題のない来客であればいいのですが、意図しない営業や勧誘をかけられてしまったら、その時はハッキリとお断りしましょう。
それでもあまりにしつこい、強引だった場合、不退去罪が成立するのですぐに警察に通報を。「帰って下さい」と意思を伝えているにも関わらず居座ることは犯罪です。
また、居住者の許可なしにドアを開けようとしたり、ドアを閉めさせないように足で抑えたりしたらこれも不法侵入という犯罪になります。
いずれにしても、どんな相手か分からない場合は、ドアチェーンは必須ですね。そもそも突然訪問するような輩ですから、何をされるか分かったものじゃありません。
うっかり応対すると大変なことになることも!?
訪問販売や宗教の勧誘は鬱陶しいことこの上ないですが、それでも契約さえ結ばなければ実害はありません。せいぜい時間を取られた上にストレスがたまるくらいですよね(それでも充分嫌ですが)。
でも中には宅配便などを装った強盗も存在するので要注意です。女性の一人暮らしはもちろんのこと、高齢者の一人暮らし、夫婦で暮らしていても旦那さんが仕事に行っている間などは、家の中にはか弱い人が一人しかいない状態なのです。そんな時に屈強で野蛮な男が家に入り込んできたら…。
宅配便を装った強盗は、「お届けものです~~。」と嘘をついてドアを開けさせて、そこで住人を襲うというもの。最近はAmazonを始め通信販売を利用する人が多くなりましたので、ついつい「お届けもの」と言われるとドアを開けてしまうのではないでしょうか。ですが、そんな社会的背景を逆手にとって悪さをする輩がいるのです。
やはり対策は「身に覚えがないものは居留守を使ってスルー」が一番。このように対応できるようにするためにも、通信販売で何か買ったら家族全員が把握できるようにしておく。親などが何か送ってくれる場合でも、教えてもらうようにしておく、など普段からの意識づけが大切ですね。
余談ですが、私が通販会社で働いていた時に「彼女にサプライズで送りたい」というAさんがいました。発送元は「株式会社〇〇」でしか送れないと伝えAさんも了承をしてくれたのですが…。
彼女であるBさんは、身に覚えがない荷物なので当然受け取り拒否。荷物は会社に戻ってきたうえに、なぜかAさんからクレームメールで注文もキャンセル…。お届け先の都合を考えない注文は誰も得しませんのでやめましょう。この件では、荷物を送るときと戻ってくる時の2回分の送料を私の会社が負担することになりました…。
万が一出てしまったときはどうすればいいの?
宅配便が届く予定の時間帯にチャイムが鳴る。「来た!」と思ってドアを開けると、そこには訪問販売の営業が…。このようにタイミングが悪いこともあるあるですよね。そんな時はどうすればいいのでしょうか。
突然の訪問者に好かれる必要はありませんので、「必要ありません」で断って問題ありません。ですが相手もプロ。言葉巧みに会話を続けて断りづらい雰囲気を作ってくるかも。そのような時は「今から出かけるので」と嘘を言って構いません。
また営業系に対して効果が高いのが「今無職なんで」という一言。お金がない人には売れないので、結構引き下がってくれますよ。くれぐれもいい顔をしないようにしましょう。話を聞いてしまうと「可能性がある」と思わせてしまうので塩対応でいいんです。
突然の来訪者に悩まされたくなければ、それなりの物件に住むべし
私は今でこそ普通のマンションに住んでいますが、以前は長いこと木造のコーポに住んでいました。こういった賃貸物件はセキュリティが無いに等しく、居住者じゃなくとも誰でも簡単に自宅前まで入れちゃいますし、戸数が少ないので周囲の住民の目に付きにくいといった環境です。
これは業者のセールスマンや勧誘にとって絶好のターゲットになりえますし、空き巣や不審者にとっても同じことです。とにかくしつこく訪問されます。
セキュリティがしっかりしたマンションであれば、共同玄関にオートロックがあるので得体の知れない人はそもそも建物内に立ち入ることができませんし、営業のアプローチをするにも郵送物ぐらいです。
仮に突然の来訪者に応じるにしても、自宅前に備え付けられているモニター付きドアホン(インターフォン)なら直接接触しなくて済みますし、こちらからは顔を確認できますが、こちらの顔を見られることがないのは安心ですね。
逆に言えば、このようにセキュリティがしっかりしているマンションには訪問営業ができないからこそ、誰でも直接自宅前まで立ち入ることができるアパートやマンションがターゲットにされていることになります。
繰り返しますが、知らない人が玄関先まで直接来れる環境は恐怖としか言いようがありません。そういったことを考慮すると、多少家賃が高くなったとしてもオートロックやインターフォンが備えてあるマンションにするのが吉と言えます。
エピソード:友人が居留守をするようになったワケ
ある友人が大学生の時、こんな出来事があったそうです。それ以来彼は「誰が来てもゼッテー出てやんねぇ!」と心に決めたとか。
それは彼が大学一年の5月のこと。地方から上京して一人暮らし。その生活にもずいぶん慣れてきたころのことでした。夜7時ごろチャイムが鳴りました。実家暮らしのころは地方ということもあってか、自分にしろ家族にしろ、訪問者があれば誰かが対応していました。その時の癖もあり、このチャイムに対しても彼は出てしまったのです。
そこに立っていたのは20代半ばくらいの男性。その人は社名も名乗らず「お水を汲んできてもらってもいいですか?」と言いました。わけもわからず友人がコップに水を汲んで持ってくると、業者は何かコップに垂らします。そして濁る水。
「お水、何色ですか?」と聞いてきました。「はぁ、まぁ茶色くなりましたねぇ。」「でしょ!さっきまでは無色透明できれいに見えたかもしれませんけど、実は水道水ってこんなに汚れているんですよ!」と会話が続きます。
さすがに友人も、これが浄水器の訪問販売であることは気付いています。もちろん買う気はありません。水道水が本当に汚れているとしても、東京ってそんなもんだろうと思って引っ越してきているので気にしていません。
「こんなお水、毎日飲んでいたら体に良くないと思いませんか?」「はぁ、そうですね。」
「水道から出る水がこんなだなんて、嫌じゃないですか?」「いや別に、気にしませんけど。」
「気にならないんですか?だってこんな……」と言いかけた業者は、そのあと「あれ、今おいくつですか?」と話題を変えました。
友人が「今年で19ですね。」と答えると「未成年には無理なんで…。」と、何が無理なのかも言わずに業者は去っていったんだそう。
訪問販売自体も鬱陶しいけど、要領を得ないやり取りと無駄に不安を煽るやり取りが不愉快。しかも散々不安を煽っておきながら、いきなり未成年は無理と言って浄水器を正式に紹介することもなく立ち去った業者が腹立たしい、と後日大学で愚痴っていました。それ以来、アポなしの訪問者は全部居留守でスルーしているようです。
浄水器の訪問販売は、このように不安を煽って買わせようとすることで有名です。万が一ドアを開けて対応してしまった場合でも。「要らない、間に合っている」でシャットアウトして問題ありません。
まとめ
突然身に覚えのない来訪者があるとビックリしてしまいますよね。特に一人暮らしだと色々と不安になるかと思います。
私は基本的に居留守を駆使しますが、考え方もまた人それぞれ。何だか冷たい対応なのかもしれませんが、リスクがあることも確かですし、一人暮らしなら自分の身は自分で守ることが先決です。何かあってからでは遅い、何をされるかも分からない、そんな時代です。
悩まされている方は、可能であればセキュリティのしっかりしたオートロックやドアホン付きのマンションに引越すことをおすすめします。