東京23区は日本を代表する大都会です。その分地価も物価も日本一高く、どの街に住むにしてもそれなりの家賃は覚悟しなければいけません。とは言っても、調べてみると高いながらも区によって大きな差がありました。
そこで、東京23区内の家賃相場が安い区と高い区をそれぞれランキングで紹介したいと思います。
同じクオリティのアパートやマンションでも、地域によってどれだけ違うのかを感じてもらえるかと思います。併せてそれはどのような理由でそうなっているのかも知っておくと良いですね。
自分なりの穴場エリアを見つけるため、これから上京する方、東京に住んではいるけど引越しを考えている方は参考にしてみて下さい。
まずは家賃相場が決まるポイントをチェック!
物の値段は、全て需要と供給のバランスで決まりますが、不動産も例外ではありません。住みたい人が多い地域の家賃が高くなるのは必然的なことです。
つまり、地域の人気度が家賃にそのまま反映されてしまうということですね。逆に言えば、人気の高い地域に住まなければ、安くなるということです。
この人気というのも色々な指標がありますが、一般の人が判断する平均的な人気ポイントを把握することが大切です。例えば、治安の良し悪し。治安が悪い地域に自ら進んで住みたいという人はいませんよね。その分だけ家賃相場は安くなる傾向があります。
他にも、交通の利便性や買い物の利便性も同じことが言えるポイントです。
『街なんてどこも同じ。住めば都。』かと思いきや、街にもそれぞれの特色があり、生活環境はまるで違ったものになります。上級国民様ばかりが住んでいるようなハイソな街もあれば、低所得者層ばかりが住んでいる街もあります。
そして、治安が悪くても家賃が安い物件がある街ならどこでも良いという人もいますし、逆に高くても治安の良い街に住みたいと考える人もいます。
もし自分にとっての優先度・価値観の低いポイントだった場合、それなのに世間的に人気の高い地域に住むのは割高としか感じられません。
逆に自分にとって価値を感じる理由がある場合は、一般的には人気がない地域であっても、そこに住むとかなりお得に感じられるはずです。
もちろん同じ地域でもその物件によって家賃が変わるように、地域と物件の需要とバランスで最終的な相場が決定します。物件で言えば、間取り、広さ、木造・鉄筋コンクリート、築年数、最寄駅からの距離等々です。
自分の価値観と照らし合わせて判断すれば、自ずと自分の住むべき地域も見えてくるかもしれません。
東京23区でどの地域がどのような理由でどれくらいの家賃相場になっているのかをみていきましょう。
東京23区の家賃相場が安い区トップ5
東京は日本の中心地だから家賃は高くて当たり前との感覚もあるかと思います。確かに23区の中でも政治経済の中心地に限ってしまえば、その通りです。でも23区といっても、埼玉や千葉、神奈川に近くなるほど家賃は下がり、中には都心の半分にも満たない物件もあるのです。
だからといって、交通が不便というほどの地域でもなく、いまでは鉄道網も発達しているので都心への通勤通学も十分可能です。このような地域は昔はドーナッツ化現象と呼ばれ、特にファミリー向けの物件に人気があります。
また、家賃が安いことからも、一人暮らしで地方から上京してきたばかりの学生や社会人には外せない地域となっています。
なお、ここで紹介する家賃相場はあくまで区内の平均的な目安なので、駅や賃貸物件のクオリティ、最寄駅からの所要時間によってはそれよりも大幅に安い・高いそれぞれあります。なので住む予定の区を見付ける上でのとりあえずの目安として知っておくぐらいでいいかと思います。
5位:板橋区
- ワンルーム:65,000円
- 1K:73,000円
板橋区は23区の北西に位置していて練馬区の東隣の区です。埼玉県と隣接していて都心からは離れています。ここは元々、戦後から住宅団地の開発が進んだ地域です。
アジアで最大級とも言われるマンモス団地・高島平団地が有名です。昔ながらの商店街が懐かしい味わいを出していますので、下町風情が好きな人には住みやすいでしょう。一方、ときわ台には昔ながらのお屋敷が並ぶ高級住宅街という側面も持ち合わせています。
大きな歓楽街がないということもあり、治安もさほど悪くはありません。
板橋区を通る主な鉄道
板橋区を通る主な鉄道は、都営地下鉄三田線と東武東上線。
また、東京メトロ有楽町線と副都心線も通っていて、地下鉄成増駅と地下鉄赤塚駅は東武東上線の駅の近くにあります。特に副都心線を活用すれば、乗り換えなしで池袋だけでなく新宿・渋谷・横浜と、大都市に乗り換えなしでアクセスできます。
JR線の停車駅は板橋駅だけですが埼京線が通っています。こちらも南は池袋・新宿・渋谷・恵比寿など、北は赤羽・武蔵浦和・大宮とアクセスが可能です。
都心から距離は離れているもののバスも通っているのでアクセスはそれほど不便ではありません。
家賃も安く都心へのアクセスも便利。ただ便利ではあるものの距離があるので時間がかかる。そんなところから朝の通勤ラッシュはかなり込み合うのが難点でしょうか。
4位:練馬区
- ワンルーム:62,000円
- 1K:70,000円
練馬区は東京23区の北西部に位置し、板橋区の西隣にあります。板橋区同様に埼玉県とも隣接していて都心からは離れています。
練馬大根で有名な東京の農村といわれる地域だけあって、緑地にも恵まれている静かな住宅地です。練馬区は23区で5番目の面積、そして畑や公園と住宅が9割近く占める閑静な住宅街。板橋区同様ベッドタウンとして人気です。
ファミリー層や一人暮らしの学生が多いので全体的に治安も良く、いい意味で庶民が住みやすい街と言えます。
板橋区の成増に近いところに都内屈指の広さを誇る光が丘公園が、そしてその周りにはこちらも有名な光ヶ丘団地が広がります。他にも石神井公園が有名ですし、遊園地の「としまえん」、こちら名前は「としま」ですが所在地は練馬区です。
練馬区を通る主な鉄道
練馬区を通る主な鉄道は西武池袋線と都営大江戸線。ちなみにJR線は通っていません。
また区の南側には西武新宿線の上石神井駅と武蔵関駅が、東側には東京メトロ有楽町線と副都心線の小竹向原駅・氷川台駅・平和台駅があります。
板橋区同様に電車を使いこなせば池袋や新宿といった大都市へのアクセスは悪くありません。ただ駅までの距離がある地域も多いため、バスを如何に使いこなせるかが練馬を楽しむために重要になります。
3位:江戸川区
- ワンルーム:65,800円
- 1K:66,200円
江戸川区は東京23区内で最も東部にあり、千葉県との県境に隣接していることからも、この地域までくると家賃が安くなります。
区民一人当たりの公園の面積が最も広く、子どもを伸び伸び育てようとするファミリー層の方に人気があり、行政も子育て支援に力を入れている模様。
特に区の南にある葛西臨海公園と葛西臨海水族館は観光スポットとしても人気で、区外から遊びに来る人も大勢います。
治安に関しては軽犯罪がやや多い傾向ですが、近年そのイメージを払しょくするために防犯を強化していて犯罪は減少しています。
江戸川区を通る主な鉄道
江戸川区を通る主な鉄道は、JR総武線・東京メトロ東西線・都営新宿線。
大手町や新宿を始め、大きな駅で乗り換えを駆使すれば、都内のいろいろなところにアクセスができます。
JR総武線の停車駅は平井駅と小岩駅。新小岩駅という駅がその間にありますが、新小岩駅の住所は葛飾区になります。でも江戸川区役所の最寄り駅というややこしい状況。
総武線で東に行けば、小岩駅の隣は千葉県の市川駅。そのまま船橋・津田沼・千葉方面へと続き、西に行けば、秋葉原・四谷・新宿・中野・吉祥寺と続いていきます。
また区の南にはJR京葉線が通っていて葛西臨海公園駅があります。ひとつ隣は東京ディズニーランドでお馴染みの舞浜駅です。
2位:足立区
- ワンルーム:64,000円
- 1K:67,000円
足立区は東京23区の北部にあって、かつて日光街道と奥州街道が交差する宿場町として賑わってきた歴史ある街を抱えています。
今でも北千住は活気のある下町風情のある街で、鉄道路線がたくさんあって都心への交通の便も良く、巨大ターミナル駅として人気があります。メディアで取り上げられることも増えたせいか、北千住は住みたい街として注目が上がってきています。
足立区は面積と人口が23区内でトップクラス。人口が多いためか犯罪の認知件数も増えてしまい、23区中最も治安が悪い区というイメージがついてしまっているのが現状です。今ではそのイメージを払しょくするため、割れたままの窓をなくすなどの犯罪が起きやすい環境をなくしていく「ビューティフル・ウィンドウズ運動」を行い、その結果高い犯罪減少率を出すことに成功しています。
足立区を通る主な鉄道
足立区を通る主な鉄道は、北千住を通るJR常磐線、東京メトロ日比谷線・千代田線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス。その他に区の西部を通る日暮里舎人ライナーがあります。
このように、足立区の鉄道網は北千住を中心に南北の広範囲に広がっています。
日暮里舎人ライナーは区の西側を南北に通る路線で、見沼代親水公園駅から足立小台駅まで9個があり、そのあと日暮里駅まで続きます。
1位:葛飾区
- ワンルーム:56,000円
- 1K:67,000円
2位~5位は6万円台にも関わらず、1位は圧倒的な安さを誇る葛飾区。東京23区の中では北東部に位置し、北に足立区、南に江戸川区、西に墨田区、そして東は千葉県松戸市になります。
葛飾区といえば、柴又の寅さん、こち亀の両さんで知られた下町風情のある人情味溢れる街。家賃だけでなく物価も安い傾向です。
以前、「一人暮らしの女性が住みたい街」の上位にランクインしたこともあります。
治安に関してはあまりいいイメージをもたれていないのが現状のようです。江戸川区や足立区が犯罪減少に成功している一方、葛飾区は減ってはいるもののそこまでの成果を出せていないようです。ですが防犯カメラの設置など子供を守る活動も活発になっているので、今後に期待できそうです。
葛飾区を通る主な鉄道
葛飾区を通る主な鉄道は、JR常磐線・総武線、京成線。
区の北部を通る常磐線の駅は、亀有駅と金町駅。西へは北千住駅・日暮里駅、そして上野駅へと続きます。東は千葉県に入り、松戸・柏、そして取手へと続きます。
一方区の南側を通る総武線。停車駅は新小岩駅だけです。西へは秋葉原・御茶ノ水・新宿方面へ、また総武線快速に乗れば東京駅方面にも行けます。東へは隣の小岩駅を越えたら千葉県。船橋・津田沼・千葉方面へ続きます。
京成線は、京成本線の他、押上線・金町線、そして成田スカイアクセス線があります。
本線の区内の駅は堀切菖蒲園駅・ お花茶屋駅・ 青砥駅・京成高砂駅。西は京成上野駅へ、東は船橋、そして成田へと続きます。
押上線は青砥駅から墨田区の押上駅へ続き、そのまま都営地下鉄浅草線に直通運転。
金町線は京成高砂駅から柴又駅・京成金町駅と続きます。
成田スカイアクセス線は京成高砂から本線よりも北のルートを通り成田空港へ続きます。
私鉄もJRも通っていて交通の便も良く、都心からそれほど遠くもないのに、家賃は半分以下という物件も少なくありません。板橋区や練馬区に対をなす、東側のベッドタウンと言えますね。
東京23区の家賃相場が高い区トップ5
東京23区内において、昔ながらの高級住宅街のある街は特に家賃が高くなっています。そこは高額納税者も多く、いわゆる富裕層が住んでいる街となります。
単身で家賃相場の高い街に住んでいる人は、生活にかなり余裕のあるリッチな人に限られますよね。実際に住んでいる人の業種は様々でしょうが、もともとお金持ちか何かしらの事業などで成功した起業家、芸能人などが上がると思います。
また、そこに住んでいるというステータスに価値観を求めている人たちが住んでいるという側面もありそうです。
東京23区で家賃相場が高い区ランキングトップ5は以下のようになっています。
5位:目黒区
- ワンルーム:100,000円
- 1K:95,000円
目黒区は、自由が丘や中目黒等のお洒落な住宅地を抱えています。高所得者向けの物件が多く、それに釣られて不動産の家賃も軒並み高くなっています。
都心ではありませんが、渋谷・新宿・品川・青山・横浜などへの交通の便も良く人気の高い地域です。また、東京の中では地盤が強くて耐震性が高い地域ともいわれています。
治安に関しては、居酒屋などが多い繁華街では少し不安な部分もありますが、総じて治安が良いとされている地域です。セレブな街になるとセキュリティ面でも安心できますね。
目黒区を通る主な鉄道
目黒区を通る主な鉄道といったら、なんといっても東急電鉄。東横線をメインに大井町線・目黒線があります。他、京王井の頭線・東京メトロ日比谷線があります。
目黒区は23区の中で駅の数が一番少ない区で、練馬区同様JRの駅がありません。目黒駅はなんと品川区なんです。
東横線は、区内は中目黒駅・祐天寺駅・学芸大学駅・都立大学駅・自由が丘駅と人気の駅を揃えている路線。西に行けば田園調布駅・横浜駅、みなとみらい線に接続して元町・中華街まで行けます。
東側へは、代官山駅・渋谷駅へ続き、そこから東京メトロ副都心線へ接続、さらにその先東武東上線や西武池袋線に接続します。
京王井の頭線は北に位置し区内の駅は駒場東大前駅のみ。西には下北沢、東には渋谷があります。
東京メトロ日比谷線の駅は中目黒駅。もちろん東横線と乗り換えられます。
4位:中央区
- ワンルーム:100,000円
- 1K:96,000円
中央区は銀座三越をはじめ、老舗デパート等の大型商業施設が多い地域です。金持ちがブランド品などの貴金属を買っているような街のイメージがありますよね。
東京地価ランキングでいえば国内トップの銀座を抱えていますので、不動産相場では全体的にも日本一になるのではないでしょうか。商業テナントの家賃になると桁が違う金額になるそうです。
他にも築地市場、ウォーターフロントと呼ばれる佃のタワーマンションも有名です。
治安に関してはかなり安定しています。セレブな街は民度が高いということもありますが、地域ぐるみでの防犯対策も積極的に行っているようです。
中央区を通る主な鉄道
中央区は地下鉄が主役の区です。東京メトロは銀座線・日比谷線・丸の内線・東西線・有楽町線・半蔵門線が通り、都営地下鉄は浅草線・新宿線・大江戸線が通っています。
都営線での主だった駅は、浅草線の東銀座駅・日本橋駅、新宿線の馬喰横山駅、大江戸線の月島駅・勝どき駅・築地市場駅といったところ。
これらの乗り換えをうまく使いこなせば23区内いろんなところに行けます。ちなみにJR線は総武線快速の新日本橋駅と馬喰町駅、京葉線の八丁堀駅があります。
3位:千代田区
- ワンルーム:100,000円
- 1K:100,200円
千代田区は皇居を中心に、永田町に国会議事堂、霞が関に官公庁があり、日本の政治経済の中心です。大型商業施設にしても東京駅を中心に多くなっており、交通アクセスの便利さからも家賃は相応の額になってしまいます。
ただ、庶民が日常生活を送るために住むような街は少なく、千代田区に住みたいという人もそうそういないかと思います。
千代田区は基本的にはオフィス街になりますが、オタクの聖地と言われる秋葉原もこの千代田区です。(秋葉原の住所は千代田区外神田)
治安は天下の千代田区だけあってかなりいいです。皇居や国会議事堂がありますから、そのセキュリティ面も最高峰。もし治安が悪かったら大問題ですね。
千代田区を通る主な鉄道
千代田区はJR、東京メトロ、都営地下鉄が多く通っています。
主だった駅は東京・有楽町・秋葉原・御茶ノ水・飯田橋。
東京メトロは銀座線・丸の内線・日比谷線・東西線・千代田線・有楽町線・半蔵門線・南北線が通っています。
主だった駅は、東京駅、大手町駅、日比谷駅、国会議事堂前駅、霞ヶ関駅、永田町駅
主だった駅は三田線の大手町駅・日比谷駅、新宿線の市ヶ谷駅・九段下駅、大江戸線の飯田橋駅(住所は文京区)。
2位:渋谷区
- ワンルーム:100,000円
- 1K:108,000円
渋谷区の主要駅でもある渋谷、原宿、恵比寿、千駄ヶ谷、代官山、広尾、代々木上原辺りはお洒落な街の代名詞です。最先端のファッション、そして都会ながらもその落ち着いた街並みが人気で、家賃が高騰しています。
ただ、渋谷区はアパレルや美容室などの商業施設も多く、全体的にはアパートやマンションなどの入居物件自体が少ないようです。物件の希少性と需要が高いことから、家賃が必然的に高くなっています。
渋谷区北部にある初台、幡ヶ谷、笹塚あたりは渋谷区の中でも比較的安く、庶民でも住みやすい街として人気があります。
治安に関しては悪い傾向…というのはやはり渋谷をはじめとする歓楽街が多く、人口密度が高いのが理由。ただハロウィンなどで人があふれかえるのは一部の地域。そういう地域を外せば特別治安が悪いということもありません。
渋谷区を通る主だった鉄道
渋谷区はJRや東京メトロはもちろん、他に私鉄が多いのが特徴で、京王線・東急線・小田急線が通っています。
京王線は渋谷駅から出る京王井の頭線がメイン。区内の駅は渋谷駅と神泉駅ですが、そのまま乗って行けば下北沢や明大前を通り吉祥寺まで行けます。
また、新宿から出ている京王線も初台駅・幡ヶ谷駅・笹塚駅が渋谷区です。
1位:港区
- ワンルーム:126,000円
- 1K:118,000円
港区は東京23区内にあるあらゆる高級住宅街を代表する地域で、中でも麻布周辺の家賃相場は日本でトップクラスに高く、20㎡程度の六畳一間で毎月12万円。これは庶民が多く住む区の2倍ぐらいの相場となっています。
地形的には全体的に高台が多く、坂が多い街というのが特徴。世界各国の大使館や世界を代表するトップ企業があり、また東京タワー、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、虎ノ門ヒルズ、各民放キー局、お台場など、東京を代表するランドマークもたくさんあります。まさに東京の中の東京といったところで、世界の東京を代表している国際色豊かなエリアでもあるのです。
六本木には芸能人や社長たちが利用する格調高いお店も多く、相応の年収の人でないと利用しづらい雰囲気さえあります。誰もが憧れるいわゆるハイソな街ですから、その人気に応じて家賃相場は突出して高くなっているのが実情です。
渋谷区と同様に、やはりそもそも賃貸物件の数が少ないこともあり相場の高騰に拍車をかけています。なお、ワンルームにした方が1Kより10,000円近くも高くなるのは、主にワンルームの物件数が少ないことによります。
ちなみに、成り上がりの起業家や売れている有名芸能人など、名のあるセレブの多くは、この港区のタワーマンションに住んでいると言われています。テレビで放映されるセレブのお宅拝見、高層階からのパノラマビューはほぼここでしょうね。
ただ、このような地域であっても条件さえ下げて探してみれば、路地裏あたりや雑居ビルの一角にもっと安い物件ももちろんあります。しかし、やはり最低でも100,000円は超えてしまうようです。
それ以下では、恐らく風呂なしトイレ共同といった昔ながらのボロアパート共同住宅となってしまうでしょう。余程の理由がない限り、この街でボロアパート8万円の物件を借りるなら、23区郊外のちょっといいマンションに住んだ方がマシだと思います。笑
なお、高所得者が多いからでしょうか、治安は良い街になっています。外国人が多く集まる歓楽街の六本木は別と言われていますが、犯罪件数は減少傾向にあり、街ぐるみで対策ができているのでしょう。お金があるところは、やっぱり違いますね。
港区を通る主な鉄道
東京を代表する地域だけあって主要な駅が多くあります。当然通る路線も多くなり、JR・東京メトロ・都営地下鉄が多く通っています。
東京メトロは銀座線・丸の内線・日比谷線・千代田線・半蔵門線・南北線が通ります。
主だった駅は、新橋(銀座線)、表参道(銀座線・千代田線・半蔵門線)、青山一丁目(銀座線・半蔵門線)、赤坂(千代田線)、赤坂見附(銀座線・丸の内線)、六本木(日比谷線)、六本木一丁目(南北線)、麻布十番(南北線)、白金高輪台(南北線)、白金台(南北線)
都営線は浅草線・三田線・大江戸線が通っています。
主だった駅は、白金台(三田線)、白金高輪(三田線)、三田(浅草線・三田線)、青山一丁目(大江戸線)、六本木(大江戸線)、麻布十番(大江戸線)
その他、泉岳寺から蒲田・川崎方面に延びる京急線。浜松町から羽田空港に向かう東京モノレール。新橋・汐留などを通り台場方面へと続くゆりかもめがあります。
こうしてみると麻布十番、表参道、青山、六本木、赤坂、虎ノ門、浜松町、新橋、汐留、品川、台場など有名な駅が多いですね。
まとめ
東京23区の家賃相場をランキングにしてみると以上のような結果となりました。相場が高くなる街の傾向として、人気のポイントは以下であることが分かります。
- 街の立地
- 交通の利便性
- 街の治安
- トレンドの街
また、23区内であっても場所を選べば想像以上に安く住めることも分かりました。そして同じ区の中であっても最寄駅によって相場は大きく変わり、物件の築年数、設備の状態、駅からの距離、日当たり等の条件次第でも大幅に上下するものです。
どうしても人気のエリアに住みたければ、条件を下げて探せば安い物件も見つかるかもしれません。たとえば近くに銭湯があるのであれば、風呂なしトイレ共同物件にすれば相場の半額ぐらいで住むことも可能です。
住まいを決めるのに何を優先するかはその人の価値観によるので、自分が何を求めているのかをよく考えてから物件探しをしましょう。
ここで紹介した東京23区の家賃相場ランキングは、あくまでも概ねの平均家賃相場として参考にして下さいね。
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