「憧れの東京に住みたい!」という人、またすでに東京に住んでいても「あの街に住みたい!」「住み続けたい街がなかなか見つからない…」と思っている人、いろんな人がいるかと思います。
私も、せっかく東京にいるなら一度は住んでみたい街だったり、自分にとって理想的な街をみつけて定住したい…なんて日々模索しています。
とは言え、住みたい街があっても仕事や家賃の関係でなかなか住めないなんてこともありますよね。でもいつかは自分にとって理想的な街に住みたいものです。
「どこ住んでも大して変わらないでしょ?住めば都だよ」とも言うけれど、みんなが住みたがる人気の街は何かと気になってしまいませんか?そこには何かしらの理由があるはずだからです。
そこで今回は、リクルートの不動産・住宅サイト『SUUMO』が公表している毎年恒例の『住みたい街ランキング』を参考にして、東京都の「住みたい街トップ10」の住みやすさをリサーチしてみました。家賃相場などのコスパも加味してそれぞれの街の特徴を紹介していきたいと思います。
では早速、第1位から見ていきましょう。
第1位:お洒落でセレブな街『恵比寿』

恵比寿ガーデンプレイスの一角
第1位を獲得したのは、住みたい街ランキング上位常連の恵比寿。都内在住の女性なら一度は住んでみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。キーワードはそう、なんといっても『お洒落』です。
都会的でお洒落な街、お金持ちが多いセレブな街というイメージがある地域ですね。実際お洒落なカフェや高級レストランも多くあります。
恵比寿ガーデンプレイスにいたっては、その敷地内に恵比寿三越が入っています。それ以外にもカフェやレストランをはじめとする飲食店はもちろんのこと、ファッション関係のお店やフィットネス、クリニックなどが揃っていて、ないものがないくらいの充実っぷりを見せつけてくれます。
それではそんな恵比寿についてもうちょっと詳しく紹介していきましょう。
恵比寿の特徴や住みやすさ
恵比寿の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR山手線、埼京線、東京メトロ日比谷線が通っていて、交通の便は申し分なし。
- 渋谷・代官山・中目黒が駅から徒歩圏内にある。
- 恵比寿ガーデンプレイスがあって、買い物環境が充実している。
- お洒落なカフェやレストランがたくさん。
- 「恵比寿横丁」や「恵比寿銀座」は出会いスポット的な一面も。
- 交通の便がいい反面、電車が込み合う。
- 家賃も物価も高い。
交通の便がいいのが大きなメリットではありますが、その反面、電車が込み合ってしまうというデメリットもありますね。いわゆる通勤ラッシュの時間帯を避けて出かけられるのであればよいのですが…。
セレブな街だけあって物価が高い傾向。買い物環境は整っていますが、スーパーは「成城石井」など高級志向のお店が多い傾向。家賃以外の生活コストも高くついてしまうようですね。
飲食店はお洒落なお店ばかりでなく、庶民的・個性的なお店もたくさんあるようなので、お店選びで困ることはないでしょう。
恵比寿の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:11.6万円
- 1K:12.5万円
- 1DK:13.8万円
- 1LDK:17.1万円
あくまで平均で出した目安の家賃ですから、上記よりも安いもの高いものがあります。それでもやはり人気の地域だけあって値段は高めの傾向ですね。
10代後半や20代前半の金銭的に余裕があまりない世代にとっては、なかなか手を出しにくい地域ではないでしょうか。30代になってきて収入も増えてきて、お金にも精神的にも余裕が出てくるころになってようやく手を出せる地域という感じです。
一方、中には7万円代で借りることができるワンルームもありますが、築年数が結構あったり間取りが狭かったりとなってしまいます。それでも恵比寿に住んでいるという「恵比寿ブランド」が欲しい人だったら悪くはないのかもしれませんね。
ある女性によると、給料の半分が家賃…なんてことになってまでも住みたいと思わせるほどの魅力がある街なんだそうです。
第2位:新宿や渋谷に近くて緑が多い街『吉祥寺』

井の頭公園内の紅葉
第2位となったのは、こちらもランキング上位常連の吉祥寺。恵比寿に勝るとも劣らないお洒落な街として人気があります。こちらは地理的に23区外になるので、緑が多いのと都心に比べて家賃相場が安めなところが人気の理由でしょうか。
都心や東京駅、羽田空港までは距離がありますので、その点で第1位の恵比寿には及ばない結果となっている模様。ただ、これは生活圏内の違いでしかありませんので、仕事やプライベートなどで都心にあまり用が無い人にとっては第1位と言っても過言ではありません。
買い物をする場合、駅ビルだけでなく駅周辺にもたくさん大型店があり不便がありません。駅前にサンロード商店街があって、そこにお洒落なお店もあれば居酒屋もあるので、食事をするのも選択肢が多過ぎるぐらい。
それになんといっても有名なのは井の頭公園ですね。ファミリー層のレジャーはもちろん、デートスポットとしても人気のこの公園。公園なので自然が豊かで、季節ごとにいろいろな表情を見せて楽しませてくれます。
吉祥寺の特徴や住みやすさ
吉祥寺の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR中央線(快速)、中央・総武線(各駅停車)、京王井の頭線が通っていて都心部へのアクセスは良好。
- 大型商業施設が多く買い物環境が充実している。
- 個性的な雑貨屋がたくさんある。
- お洒落な居酒屋など、飲食店が充実している。
- 井の頭公園や三鷹の森ジブリ美術館が近くにある。
- 周辺に大学や専門学校が多く、学生が多い印象。
- 駅周辺は混雑しまくり、夜は若者の悪ノリで治安面で若干の不安がある。
交通の便は新宿・渋谷へと乗り換えなしで行けて、東京駅も中央線快速で乗り換えなしで行けてとても便利。駅前にはバスが発着しているので、それを活用すればさらに行動範囲も広げられますね。それもあってか、駅前はいつも大勢の人であふれています。
買い物する環境はかなり充実しています。駅ビルのアトレやキラリナ京王吉祥寺の他、ドン・キホーテ、マルイ、パルコ、ヨドバシカメラ、東急百貨店、コピス吉祥寺、レンガ館モールが駅周辺にあります。駅前のサンロード商店街も有名ですね。
それ以外にも個性的な雑貨屋もたくさんありますので、見て回るだけでも楽しめるのではないでしょうか。もちろん井の頭公園と三鷹の森ジブリ美術館も忘れてはいけないスポットですね。
吉祥寺の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:7.5万円
- 1K:8.2万円
- 1DK:9.2万円
- 1LDK:11.8万円
第1位の恵比寿に比べるとかなり住みやすい相場となっていますね。比較的金銭的に余裕がない若い世代でも、吉祥寺だったら住みやすいのではないでしょうか。
ただ駅南口から近いところに高級住宅街がありますし、井の頭公園から近い距離のところは、特に人気が高い地域。この辺りを希望する人が未だに増え続けているとのことですので、家賃相場がこれからもっと上がってくる可能性が十分に考えられます。
近隣の駅だったらもう少し安い相場となっているので、場合によっては駅をひとつ隣にするのもいいかもしれませんね。
第3位:地方へのアクセスが便利なビジネス街『品川』

品川のビルを仰ぎ見る
第3位はビジネス街として有名な品川。一大ビジネス街だけあって交通の便がよく、東海道新幹線が通っているほか、羽田空港へのアクセスも便利。地方へ出張が多いビジネスマンにとっては、かなり便利な街と言えるでしょう。
ビジネス街なので買い物に関しては不便かと思いきや、駅からつながるアトレや駅ナカが充実しているので大きな不便がありません。仕事帰りに食事をして来たり、必要な生活品を買ったりできます。
品川の特徴や住みやすさ
品川の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR東海道線、山手線、京浜東北線、横須賀線、上野東京ライン(常磐線方面)、京急線が通っていて、交通のアクセスは抜群。
- 東海道新幹線もバンバン通っている。
- 京急線を使えば羽田空港へもアクセスが可能。
- 新幹線と飛行機が使いやすい環境なので、地方への出張に便利。
- 買い物環境はしっかりしているので不便はない。
- 駅ナカがかなり充実しているので、それを活用すればなお便利。
- 交通の主要駅なので常に混雑している。
ビジネスの中心地だけあって交通の便がいいのが大きなポイント。新幹線や飛行機が使いやすいので地方への移動も比較的しやすいですね。出張が直行直帰できるビジネスマンの場合は特にありがたいのではないでしょうか。
その反面、駅には多くの人で混雑しています。特に朝夕のラッシュアワーになると、人の多さに嫌気がさしてしまいます。さらにこれが、「山手線と京浜東北線が運転見合わせ」なんていう事態になるとたまったもんじゃありません。
そういった面を覚悟のうえで住むことができれば、かなり便利な街ではないでしょうか。基本的な買い物は駅に隣接しているアトレやウィング、そして駅ナカのエキュートを使えばまかなえます。
またサラリーマンが多い街だけあって、駅近くには居酒屋もたくさんあります。それと高輪口を出て高架下にある、ラーメンと丼をテーマにした「品達」もおすすめ。
品川の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:10.6万円
- 1K:10.8万円
- 1DK:13.5万円
- 1LDK:18.2万円
やはりビジネスの中心地だけあって家賃相場は高め。最近はタワーマンションも増えていて、そこに入っている部屋はもちろん家賃相場は高め。しかもそれが高輪に近い方面だったりすると…。
そういったタワーマンションがまだあまり建っていない、駅の北や南に徒歩で10分強離れれば、1Rや1Kだったら10万円しない部屋も見つけることができます。
今回の相場を出すにあたって、サンプルに少しタワーマンションの部屋が多かったのかもしれません。でもそれだけタワーマンションが増えているということでもありますし、人が入る見込みがあって建てているのですから、やはり人気の地域なんですね。
第4位:すっかり浄化されて住みたい街に一変『池袋』

サンシャインシティに続く階段
東京を代表する歓楽街・池袋が第4位にランクイン。ランドマークはサンシャイン60です。
過去には「住みたくない街」や「治安が悪い街」でワーストに君臨した実績が、ここ近年で一変しました。豊島区の都市再開発で浄化に成功した模様です。
池袋ウエストゲートパークで良くも悪くも有名になった「池袋西口公園」や、周辺はラブホテル街で薄暗くて何もない怖いイメージだった「南池袋公園」が一新し、今ではまるでセントラルパークのよう。

何もなかった南池袋公園が欧米化
とは言え、歓楽街なので人が多く集まり、騒がしかったりで、まだまだ治安面に不安があります。ですが、駅から少し離れたところまで歩けば、何とも住みやすい落ち着いた雰囲気に。その住みやすさが評価され始めたからか、タワーマンションがバンバン建っています。
東武百貨店と西武百貨店を始めとして、いくつも商業施設がそろっている買い物には全く不便しません。またサンシャイン60といった観光・ショッピングスポットがあるので年中にぎわっています。
それだけ人が集まるところなので飲食店も豊富。特にラーメンは激戦区で、お店の外に列ができているのを見かけるのも珍しくありません。
池袋の特徴や住みやすさ
池袋の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、西武池袋線、東武東上線、地下鉄丸ノ内線、有楽町線、副都心線が通っていて、交通に関しては文句なし。
- 東武デパート・西武デパートを始め、大型商業施設が多くて買い物に困ることはない。むしろどこで買うのがいいか迷って困る。
- 飲食店や居酒屋も多くあって、若者もサラリーマンも満足できる。
- サンシャイン60、シネマサンシャイン、アニメイト、パチンコ、風俗など、娯楽施設がたくさん。
- ラッシュアワーの時間帯は国内ワースト並みに混雑。駅周辺の人口密度も異常なほど。
- 埼玉県民多数。
- 北口はチャイナタウン化して中国人多数。
- 治安面にまだまだ不安あり。
交通の便の良さは言うまでもないでしょう。山手線でぐるっと回ることができるし、埼京線で南北に移動できます。また東武東上線と西武池袋線で西側に移動できます。
さらに地下鉄を組み合わせれば、丸の内線なら山手線より早く東京に行けるし、有楽町線で飯田橋・永田町・有楽町などを経由して新木場まで。そして副都心線を使えば渋谷経由で横浜まで行けます。
ショッピングに関しては、そろわないものがないくらい。東武百貨店と西武百貨店だけでなく、エソラとエチカが駅に隣接。西口の離れたところにはマルイ。東口に行けばパルコ、そしてヤマダ電機とビックカメラ、さらに東急ハンズ。ドン・キホーテは東口と北口に。主だったところでこれだけありますから、街全体で考えたら買えないものはまずありません。
個人的には猫が気になる街。東急ハンズ8Fのねこぶくろの他、東急ハンズの南側辺りに猫カフェが数件あります。サンシャインシティ横の東池袋中央公園でも猫を見かけました。
池袋の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:8.5万円
- 1K:9.0万円
- 1DK:10.7万円
- 1LDK:12.9万円
大都市圏のわりには、それほど高くないというのが個人的な印象。もちろんタワーマンションなど高いところを探せばキリがないくらいあるのですが、それと同時にお手頃価格の物件も結構あります。
というのも、いわゆる池袋と言われている繁華街・歓楽街から少し歩いたところに賃貸物件が多いからではないでしょうか。徒歩15分は当たり前、でもそれくらい距離があった方が都会の喧騒から距離も取れて生活もしやすそうですよね。東は東池袋駅や目白駅、雑司ヶ谷駅、西は要町駅や椎名町駅も徒歩圏内です。
第5位:駅構内はまるでダンジョン『新宿』

新宿の高層ビルたち
乗降客数世界一の新宿駅と日本最大の歓楽街:歌舞伎町がある新宿が第5位にランクイン。さすがに駅付近には住める場所がほとんどありませんが、少し歩けば案外住宅地があるものです。
駅の西側に行けば、そちらは東京都庁を始め高層ビルが立ち並ぶオフィス街。最近はその界隈にタワーマンションも建ってきていますので、そんなところに住めば上級国民様の気持ちを味わえるのではないでしょうか。
ん~ただ、私のような田舎者はこんなところ住むところじゃないと思っていますね。電車の乗り換えで使うか遊びに行く街といった印象です。
新宿の特徴や住みやすさ
新宿の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、中央線(快速)、中央・総武線(各駅停車)、京王線、小田急線、東京メトロ丸の内線、都営地下鉄新宿線、大江戸線が通っていて、東西南北にアクセスがとても便利。
- 少し離れたところに西武新宿線、東京メトロ副都心線(新宿三丁目駅)があるので、それを組み合わせればさらに便利。
- バスタ(高速バスのターミナル)もあるので、地方へ帰省する時などにも便利。
- 商業施設が多くあるので、手に入らないものがないくらい。逆に多すぎて、どこに何があるのかを把握するのが難しい。
- 食事をするところもたくさんあって便利。
- 駅が大きくて迷う。ラッシュアワーの時はもはや危険地帯。
- 駅前の人口密度もヤバめ。
- 歌舞伎町は楽しめる側面もあるが、いろいろと不安。
世界一の乗降者数を誇る駅なので、路線も多く、また乗り換えで人がひっきりなしに移動しています。そして駅がとても大きいため、初めて来た人はほぼ確実に迷ってしまうでしょう。ダンジョンなどと言われますが、実際自分がどこにいるのかわからなくなります。
商業施設については、挙げたらきりがありませんので挙げません。駅のどこから出ても、何かしら買い物ができるスポットが視界に入る地域です。
その分人が多くいます。朝は新宿で乗り換える人も多きですが、それと同時に新宿で働く人も大勢います。西新宿のオフィス街に向かって歩く人たちを眺めるのもまた一興です。
夕方になれば、その人たちが駅に戻ってきます。仕事帰りに一杯、という人達もいるでしょう。人が多い分トラブルも起きやすくなるので、この街に住むなら適度な距離感を身に付けましょう。
新宿の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:9.8万円
- 1K:10.3万円
- 1DK:11.5万円
- 1LDK:16.7万円
新宿駅から近いところで探すと、歌舞伎町やその界隈といった治安面に不安が強い地域になってしまいます。一応そのあたりにも物件はあって家賃も安い傾向ではありますが…。
逆に駅から離れた方が安全なのか家賃も高くなる傾向。と言っても新宿駅から離れても、その分新宿御苑前駅に近付いているので、駅近くの条件は変わらないというからくりがありますが。
第6位:デキる大人が住む街『目黒』

目黒川の夜桜
にぎやかだけれども歓楽街的な騒がしい雰囲気ではなく、大人の雰囲気を感じさせる街。その目黒が第6位にランクインです。成功者が住みたがる街のひとつでもあるようです。
交通の便もいいビジネス街の側面もありながら、しゃれたお店も多い側面も持つ街です。
駅の東側に進み首都高を越えれば、品川区の高級住宅街に入ります。というか、目黒駅自体が品川区なんですけどね。
目黒の特徴や住みやすさ
目黒の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR山手線、東急目黒線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線が通っていて、交通の便はいい。
- 落ち着いた大人が多く、治安もいい。
- 駅ビルのアトレにスーパーが入っていて、仕事帰りに買って帰れるので便利。
- 駅周辺に飲食店が多いので外食にも困らない。
- やはり物価が高い傾向なので、家賃以外のコストもかかる。
4路線通っているので交通の便はかなりいいです。山手線で新宿・品川・東京に、南北線で六本木一丁目に、三田線で大手町に、とビジネス街へのアクセスがかなり便利。一方目黒もビジネス街ですので、昼間は大勢の人が行きかいます。
飲食店はこじゃれたお店から老舗のお店まで多くあり、また大衆的な居酒屋もあるので、気分次第でいろいろなお店に行けますね。買い物はアトレで一通りそろえられるので、物価が高めなのを除けば住みやすい地域です。
目黒の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:10.9万円
- 1K:11.5万円
- 1DK:12.8万円
- 1LDK:19.2万円
交通の便がよく、高級住宅街に近い立地。そしてタワーマンションが増えてきたので家賃相場はかなり高め。1Rなどは探せば10万円を下回る物件もありますが、1LDKともなると相場はかなり高め。20万円を超える物件も多くあり、中には50万円になるものも。最上階なら100万円ぐらいしそうな勢いです。
隣の駅である、第1位の恵比寿もかなりハードルが高い地域ですが、目黒はさらに高くなっているようですね。
第7位:若者の街でありながら高級住宅街もある街『渋谷』

渋谷の東急百貨店
第7位にランクインしたのは渋谷。若者の街というイメージが強いかもしれませんが、オフィスビルも多くありますし、高級住宅街の松濤も渋谷駅から徒歩で行ける範囲内に地域なんです。
交通の便の良さは流石ですし、飲食店やショッピングエリアも充実。特にショッピングに関しては東急グループが大きな存在。渋谷がここまで大きくなり、そして人気スポットになったのも東急グループによるところが大きかったのではないでしょうか。
渋谷の特徴や住みやすさ
渋谷の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、京王井の頭線、東急東横線、田園都市線、東京メトロ銀座線、半蔵門線、副都心線が通っていて、交通の便が素晴らしい。
- 商業スポットが多くあるので、買い物に便利なだけでなく、見て回っているだけでも十分楽しめる。
- 飲食店も充実していて、昼でも夜でも楽しめる。
- 常に多くの人で混雑している。
- 特にハロウィンなどイベントがあるときは尋常じゃない。
- それだけ人が集まるので、駅近辺は治安面に不安。
交通の便の良さは言うまでもありませんが、渋谷駅上手に使いこなすまでは少々時間がかかりそう。私鉄と地下鉄が相互直通運転をしているので便利ですが、その分地下ホームがとても複雑化しています。
しかも地下深くにホームがあり、JR渋谷駅に行くためには結構な時間がかかります。新宿駅に負けず劣らずのダンジョン化していて、改札を出てから目的地に向かう時に、慣れるまではまず自分がどのあたりにいるのかを把握するところから始まります。
ただ遊びに行く分には、その迷うのも渋谷を楽しむ一環とも言えます。地下の道を使えば、地上に出ることなくヒカリエやSHIBUYA109に行くことができます。その他広くつながっているので雨の日はとてもありがたいです。
商業施設や飲食店が多くあるので、遊びに行くときはもちろん、住む場合でも便利。ただ人が多いので騒々しく治安面に不安があるのが難点でしょうか。
渋谷の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:11.5万円
- 1K:12.3万円
- 1DK:15.3万円
- 1LDK:19.9万円
交通の便がよく商業施設や飲食店が充実している渋谷。さらに区内には高級住宅街やタワーマンションもありますので、やっぱり家賃相場も高め。探せば8万円代で借りられる1Kもありますが、その反面15万円を超える1Kも多くあるのが現状。
相場よりも家賃が安い物件は、専有面積が小さめなのはもちろんのこと、築年数が経っている傾向。それを分かったうえで住むのであれば、お手頃価格で渋谷近辺に住めます。
第8位:穏やかな雰囲気のセレブ街『中目黒』

ランドマークの中目黒GT
セレブな街として人気が高い中目黒が第8位。上品でこじゃれた飲食店も多くあるので、優雅で穏やかな雰囲気に包まれながら、セレブ気取りで食事を楽しめます。
目黒区は防犯に力を入れていて、住民の意識も高いので治安がいいです。また代官山・渋谷・恵比寿にアクセスがいいのでとても人気。その分家賃相場も高めで、それがさらなるセレブ化を進めているのではないでしょうか。
中目黒の特徴や住みやすさ
中目黒の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- 東急東横線と東京メトロ日比谷線が通っていて、渋谷・恵比寿と山手線にアクセスが便利。
- 東横線と直通運転の副都心線を使えば新宿三丁目と池袋にも乗り換えなし。
- 日比谷線を使えば、恵比寿より先、六本木・銀座・上野や北千住まで行ける。
- 飲食店、特にお洒落なお店が多いので、普段の食事はもちろんデートでも活用できる。
- 夜でも明るく、女性でも安心。
- 芸能人の出没スポット。
- 駅周辺でひと通りのものは購入できて生活しやすい。どうしても手に入らないものがあったとしても、渋谷まで近いのでそこでまかなえる。
- 交通の便がいい反面、とても混雑する。朝の通勤時間帯は、渋谷や恵比寿方面に向かう人で既に混雑している。
渋谷や恵比寿に近く、またその先の主だった駅へも乗り換えなしで行けるのでとても便利な駅。その反面ラッシュアワーはとても混雑してしまいますが。
街にあるお店は、コンビニやスーパーはもちろんのこと、個性的なお店も多くあります。お洒落なカフェやレストランを始め、雑貨屋や古着屋などの、それぞれの個性を生かしたお店がそろっています。
防犯面もかなり意識が高くなっています。防犯カメラの数も多いですし、街灯も多く、また夜までやっている店が多いので、夜間でも明るくなっていて女性や子供でも安心。
中目黒の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:10.0万円
- 1K:11.2万円
- 1DK:11.7万円
- 1LDK:19.1万円
治安もよく、夜でも街頭で明るいので女性でも安心。交通の便もいいので当然家賃相場も高めになります。高級住宅街もありますしタワーマンションも増えてきたので、上を見たら相場よりプラス5万円以上の物件も珍しくありません。
街の再開発が進んできたので、今後も家賃相場は高くなっていくことが予想されます。やはりセレブな街だけあって、ある程度の余裕がある人でないと気軽には住めなさそうですね。
第9位:女性人気は今でも健在『自由が丘』

人気スポットのひとつ自由が丘ラ・ヴィータ
第8位の中目黒に続いて、東急東横線沿線の自由が丘が第9位にランクイン。自由が丘もお洒落な街として知られていて、スイーツやアパレルショップ・ネイルサロンなどが多いことから女性人気が高い地域。
中目黒と同じく目黒区なので治安面は安心。休日ともなれば街に遊びに来た観光客でにぎわいます。
自由が丘の特徴や住みやすさ
自由が丘の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- 東急東横線と大井町線が通っていて、交通の便は悪くない。
- 買い物環境がちゃんとしているので、生活をする分には特に不便はない。
- お洒落な飲食店や美容院、ネイルサロン、ヨガスタジオなど女性向けのお店が多くある。
- その反面大衆居酒屋的なお店はあまり見かけない。
- 街並みも綺麗でお洒落。だが少し道幅が狭くて不便な面も。
- 物価は高め。
他のランクインした街に比べると見劣りするかもしれませんが、交通の便は決して悪くはありません。東横線で渋谷方面に乗り換えなしで行けますし、大井町線で大井町や二子玉川に簡単に出られます。
駅前の商店街はにぎやかで、特に休日になれば観光客も多く訪れます。その観光客を狙っているのか、商店街だけでなく商業施設にもお洒落なカフェや雑貨屋が入っています。もちろん建物のデザインもお洒落で目を引きます。ただ道幅が狭いので人が多すぎると狭く感じるかもしれませんが。
難点があるとしたら物価がやや高めなところと、お店が閉まる時間も早めなところでしょうか。
自由が丘の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:9.1万円
- 1K:9.5万円
- 1DK:12.6万円
- 1LDK:14.8万円
お洒落で人気のスポットだけあって家賃相場も高め。またその街のイメージに合わせたかのようなお洒落なマンションもあり、やはりそちらは相場よりも家賃が高め。
金銭的に余裕があれば、お洒落で上品な「自由が丘ブランド」を手に入れてもいいですし、そこまででなければ隣の駅に近いところまで足を延ばし、比較的安いところに居を構えるのもいいでしょう。
第10位:進化を続けるサブカルの街『中野』

中野サンプラザは、もう見れなくなる?
第10位はオタク文化が根付いてきた中野。「中野ブロードウェイ」にはマンガやアニメに関わるサブカル的なお店もたくさんありますし、駅近くの中野サンプラザではアイドルのコンサートが行われることも。
近年は駅前の大規模再開発にともなって大学誘致に成功したこともあり、以前よりも若者がかなり増えた印象。駅前の商店街にはたくさんの居酒屋がありますので、サラリーマンだけでなく大学生と思しき若者もよく見かけるようになりました。
中野の特徴や住みやすさ
中野の特徴を簡単にまとめると次の通り。
- JR中央線(快速)、中央・総武線(各駅停車)、東京メトロ東西線が通っていて便利。
- 新宿まで5分の好立地。新宿で乗り換えれば、いろいろなところにアクセス可能。
- 東西線を使えば大手町まで乗り換えなし。
- サンモール商店街他、中野ブロードウェイ、ドン・キホーテやライフ・西友などの大型スーパー、中野マルイ(元丸井本店)もあって買い物に便利。
- 飲食店・居酒屋が多いので外食しやすい。おひとり様向けの店も多数。
- 駅前の再開発でお洒落度アップ。大学誘致にも成功し、大学生が異常に増えた。
- 中野サンプラザでは年間を通して様々なイベントが催されている。
- お笑い芸人出没スポット。
新宿まで簡単に出られるので、交通アクセス抜群。また西側に目を向ければ、荻窪や吉祥寺といった人気の街へも一本で行けます。
北口に広がるサンモール商店街を中心に様々なお店が並んでいます。中野ブロードウェイのサブカルなお店にしても居酒屋にしても個性的なお店が多く、飽きることはありません。最近は女性にも住みやすい街と化しているようで、女性のおひとりさまでも入りやすいお店が増えている傾向。
中野サンプラザを建て替える計画もあるので、それが実行されたら中野の街も今とは違う姿に変化するのではないでしょうか。
中野の賃貸情報:一人暮らし向けの家賃相場
- 1R:7.7万円
- 1K:8.6万円
- 1DK:11.1万円
- 1LDK:14.2万円
新宿にほど近い好立地でありながら、家賃相場が安いところが中野の特徴。ですが駅前の大規模な再開発がされたこともあり、ここ数年で注目度もさらに上がっています。
若者が増えて商店街にも活気が出てきましたし、お洒落なお店もチラホラ。駅前からの徒歩圏内にスーパーも多くて生活しやすいエリアとして人気が高まっています。
駅前に大学が増え、それにともなって学生がやたら増えたことで家賃相場は急上昇中。中野に住むことを考えているなら、早めに決めてしまった方がいいかもしれませんね。特に2月~3月は物件がすぐなくなってしまいます。逆に学生が卒業した後の4月~5月に空き物件が出てきそうです。
まとめ
東京住みたい街ランキングトップ10とそれぞれの街の住みやすさ感は、いかがでしたでしょうか。
やはり人気がある街なだけに家賃相場が高い地域が多かったですが、中にはお手頃価格の街もありましたね。相場が高い地域でも、駅からの距離や部屋の広さなどを妥協すれば、コスパの良い物件が見つかるかもしれません。
街というのは常に変化していろんな側面をもっているもの。以前は「住みたくない街」として悪名高かった池袋が今や住みたい街にランクインしていますし、中野も「中野サンプラザ」次第で今後の様子が激変するかもしれません。
また山手線の新しい駅が品川・田町間に完成すれば、その地域は注目されること間違いなし。完成後にはそこも住みたい街に入ってくるかもしれませんね。それに品川の北側の家賃相場にも影響しそうです。
みんなが住みたいと思う街は、その街から色々な情報がマスコミやマスメディアを通して発信され、それをキャッチした人が興味を持って、「住みたい!」と言っているに過ぎません。時としてイメージだけが先行してしまう場合もあるということです。
世の中のトレンドに惑わされず、自分なりのアンテナを張り巡らせて、あなたのライフスタイルに合った住みたい街をぜひ見つけて下さいね。
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