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平均貯金額の事実に驚愕!みんなどうやって節約して貯金しているの?

平均貯金額の事実に驚愕!みんなどうやって節約して貯金しているの?

生きていくうえでお金は欠かせないもの。でも収入が少なかったり将来への不安があったりと金銭的な悩みは尽きません。

同世代のみんなの貯金はいくらぐらい?

いっぱい貯金ある人はどうやって貯めてるの?

と、他人の金銭事情が気になってしまいませんか?自分は大丈夫なんだろうか…と心配になってきます。

周りを見渡すと、自分と同じ一人暮らしで収入も同じぐらいのはずなのに、やたらお金の使い方が派手な人がいたり、いつもお金がない…と言っている人もいたり、他人のお金事情はほんと様々です。

収入が少ないのにガッツリ貯金できている人もいれば、高給取りなのにほとんどない人もいるわけです。この違いは何なのか?貯めている人はどんな方法で貯めているのか、気になるところです。

今回は貯金をテーマに、その方法や節約の仕方などをまとめてみました。貯金ができる・できないは収入の多さではなく意識や工夫の問題だと言われています。「貯金したいのに、できていない」という人はここで一度整理して、どんどん貯めていくための方法を見直してみましょう。

まずはみんなの平均貯蓄額を参考にして、絶望するところからはじめてみましょうか。笑

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平均貯蓄額は1,000万円!?でも実情は…

平均貯蓄額は1000万円!?でも実情は…

ちょっと昔のデータになりますが、金融広報中央委員会の2015年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、世帯別平均貯蓄額は単身世帯で773万円二人以上世帯では1,209万円という結果になりました。なんでも、貯蓄額は2009年以降増加傾向なんだとか。

不況不況と言われ続けていた時代から抜け出したのか、あるいは不況だからこそため込んでいるのかわかりませんが、平均で1,000万円以上も貯蓄があるなんて驚きですね。

ハァー?なんでそんなにあるわけ?

なぜみんなそんなに貯金があるのよ?

なぜみんなそんなに貯金があるのよ?

これには実はからくりがあるんです。貯蓄額が大きくなった理由として、この調査においての貯蓄には銀行やゆうちょなどへの預貯金以外に、株式などの有価証券や保険も含まれていることが挙げられます。

株なんてもってないし

いや、むしろ持ってる人が金額を跳ねあげているんですよ。

預貯金額だけで見たら単身世帯は374万円二人以上世帯は643万円です。

これでもぜんぜん多いんですけど!!

もう一つ、実情とはかけ離れてしまう理由があります。平均値は極端なお金持ちも含まれてしまう側面があるということです。

たとえば、貯金が100万円の人が100人と1億円の人が1人いるとします。この場合、肌感覚では「平均的な貯蓄額」は100万円ですよね。しかし平均値では約200万円になってしまいます。結果、101人中100人が平均以下、しかも半額しかない。これって実情とは言えませんよね?

つまり億単位で資産を持っている経営者などを含めた平均をとった場合、平均貯蓄金額は相当釣り上げられてしまうことになります。そうすると一般人では簡単に持てないような金額が平均とされてしまうので、実情を反映したデータとは言い切れなくなってしまいます。つまり、平均値は実体を表すには適していない統計方法なのです。

平均値ではなく中央値に注目

平均値ではなく中央値に注目

注目すべきは「中央値」。中央値はサンプルを小さい順に並べてちょうどその真ん中に来る値のこと。それを踏まえて、2015年の「家計の金融行動に関する世論調査」を見てみると、世代別の貯蓄額は以下の通りになります。

世代別貯蓄額(二人以上世帯調査)

  • 20歳代…平均値315万円、中央値239万円
  • 30歳代…平均値717万円、中央値405万円
  • 40歳代…平均値974万円、中央値600万円
  • 50歳代…平均値1,941万円、中央値1,100万円
  • 60歳代…平均値2,462万円、中央値1,500万円
  • 70歳以上…平均値2,325万円、中央値1,300万円

これをグラフに表すと下の通りです。

世代別貯蓄額

若者の貯蓄離れ。そもそも貯蓄できるだけ給料がもらえているのか…。

これを見ると年代が上がると額が増えていますが、特に40代から50代に変わったところで大きな変化がありますね。この年代が収入のピークなこともありますが、子育てがひと段落付いたことで、子供の教育費がなくなり、それが貯蓄にまわったとも考えられます。

その一方で若い世代の貯蓄額がとても少ないのが際立ってしまいます。まだまだ収入自体が少ない世代なので貯蓄が少ないのは当然なのですが、60代と30代の中央値で比べても、30代は60代の3分の1以下の額しかないわけです。

これも子どもへの教育費の負担あるいは住宅ローンが関係していて、必要経費やローンなどの返済があるため貯蓄にあまりまわせない事情があります。実際一人暮らし(単身者)の場合30代40代だと教育費がない分貯蓄が多くなる傾向です。

ってか、結婚もしてないし子供いないのにぜんぜん足りてないんですけど…? あ、これ二人以上の世帯のデータなの?確かにこの額を半分にすれば妥当な気がする。みんな共働きしてしっかり貯金してるんやなぁ。相手がいる人はいいですねぇ。

「子ども1人に1000万円かかる」なんていいますし、子育て世代はやはりお金がかかりますね。

この理屈で言ったら50代とかも子供の大学の学費とか住宅ローンで貯まらないはずなんですけど。なんでそんなに貯まってるのよ?

遺産相続とかも関係ありそうです。平均値が高いのは親から莫大な遺産を相続してる人もいるから。年収300万前後では貯金が少ないのは当然ですが、なぜか平均貯金額は高い。こういう場合は収入から貯金を増やしたとは考えにくいですね。

他には、世代間格差でしょうか。

会社の50代60代ばかりが年功序列のまま高給、30代以下の世代は入社時からほとんど昇給していないといったケースも少なくありません。

上の世代が詰まってて下の世代はいつまでたっても役職がつかずに平社員のまま。

キーワードは、「ロスジェネ」「老害」「パワハラ」でしょうか。

このように、生涯収入の世代間格差が広がってきているとの見方もできますが、一方で収入はそこそこあるのに「貯金なんてまったくない」という人も少なくありません。では、貯金できている人とできていない人、一体何が違うのでしょうか?

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収入が多くてもなぜか貯金できない人に共通する特徴

収入が多くてもなぜか貯金できない人に共通する特徴

あれれ?お金が逃げていくよ?

ここでは、貯金できない人の特徴を見てみたいと思います。普通に考えれば、「収入が多い人ほど貯金もできる」と思いがちですが、全くできていない人がいます。

なぜなのか?実はその人の性格が関係しています。まずは客観的に、「自分は貯金できない性格なのかもしれない?」と、一度振り返ってみる必要があります。

お金の大切さに気付いていない

お金の大切さに気付いていない

何がわからないか、わかっていないようです

「金は天下のまわりもの」と言いますが、自分のところに給料などのお金が当たり前のように回ってくる感覚の人は無駄遣いをする傾向があります。意外にも真面目に仕事をしている人でもこういうタイプの人が結構多いんです。

真面目に働いていればずっと給料が入ってくるし

40代50代になればそれなりの年収になっているっしょ

真面目な人は成績もよくて収入が多く、自分に自信があることも多いです。余裕があるため欲しいものがあったらすぐに買ってしまい、結果無駄遣いをすることに。

給料に余裕がない人でも、欲しいものがあったら買わないと気が済まない人も要注意。クレジットカードを使えば高額なものもサクッと買えちゃいますが、あとでしっかり請求が来るわけです。

本人は「一時的に今欲しいものを買っただけ」と思うかもしれませんが、欲しい物は無限に発生してきますからね。

普通に働いていれば給料が入ってきますが、その状態がずっと続くなんて保証はありません。もしかしたら病気や大けがをして働けなくなる可能性もあるわけです。そんな時に備えて最低限の蓄えできていない人こそ、お金の大切さに気付いていないと言わざるをえません。

時間にルーズ

時間にルーズ

時は金なりといいますね

時間にルーズな人もお金を貯められない傾向があります。決められた時間を守らないということはルールを守ることができないということ。「今月の生活費は〇万円以内にする」などせっかくルールを作っても、それを破ってしまいがち。

そういう人は自分をうまくコントロールできていないタイプなので、「今月オーバーしちゃったから来月節約だ。」なんて考えていても、結局来月も同じことを繰り返すのがおちです。

街を歩いているときに気になるものが目に入ったら、やっぱりコントロールできないのでついついそれを買ってしまう。ここで「今月余裕があったかな?」とか「本当にそんなに必要かな?」と考えられるようになれば無駄遣いも減らせるようになります。

要するに自制ができない人はダメな人ってことですね!

怒りっぽい

怒りっぽい

冷静に考えよう

お金を貯めるのが苦手な人は怒りっぽい傾向があります。そもそも怒りっぽい性格っていうのは、色んなことが自分の都合に合わず、我慢できないから怒るんですよね?我慢できないってことは、つまりそういうことです。

また、思うようにお金を貯められないと「時代が悪い」「社会が悪い」「会社の給料が安すぎる」と不満を垂れ流し、そのストレス発散のためにどんどんとお金を使っていきます。

アドバイスされても、「楽しみがなくなる」「やりたいことを我慢しても意味がない」と反論。確かに楽しみを我慢するのはつまらないですが、楽しみすぎたらお金が続きません。

くどいですが、やりたいことや欲しい物は無限に発生しますから。

このタイプも時間にルーズな人同様に、自制ができないので欲しいものを我慢できずにお金を使っちゃいます。

面倒くさがり

面倒くさがり

めんどくさいにゃ

面倒くさがりな人は「そんな手間をかけるなら、その分お金を払って解決すればいいじゃん。」と考えがち。それ自体は間違っていないのですが、少し手間をかけるだけで節約できることであっても、お金で解決する方を選択します。

節約なんて面倒だし、何もそこまでしなくても「その分稼げば良いじゃん」と本気で思っていたります。

コンビニで買うよりもスーパーの方が安い。それがわかっていてもスーパーを使いません。スーパーが徒歩で20分離れていて、往復40分かけたのに総額で20円しか安くならなかった、のであればコンビニでもいいと思います。

でもこれが、会社帰りにスーパーに寄ると5分遠回りになるけれど、総額で200円安くなった場合はどうでしょうか。仕事帰りに毎日寄るとしたら一週間で1,000円安く抑えられます。

面倒くさがりは、自宅からスーパーに行くわけではなく会社帰りの場合であっても、それを面倒くさいといって実践しません。

たかが200円でしょ?

時間短縮のためにお金を使うのは間違った使い方ではないですが、度が過ぎると無駄な出費と言わざるを得ません。たかが200円ですが、それが年単位にずっと積もっていくと5万、10万、15万となっていきます。それにそういう姿勢が他のところでも反映されているので、見えない出費がいろいろとあることが予想されます。

例えば、携帯電話の料金プランを変えれば月々の料金が安くなるのがわかっていても、「まぁいいや、面倒だし」とそのままのプランでいて、月に1000円くらい余計な出費をしつづけます。

借金に対しての抵抗感が薄い

借金に対しての抵抗感が薄い

もう借金はやめとけって

基本的に借金はしないに越したことはありません。家や車を買うとかビジネスを始めるために融資を受けるといった、なにかポジティブに動くためのお金だったらいいですが、そうではない場合は困りもの。

借金に抵抗感がなくなっている人は「返せれば問題ないでしょ?」との発想になりがちですが、まず借りている時点で身の丈にあったお金の使い方ではないと自覚しないといけません。

なにかトラブルがあったりやむを得ない事情があるならいざ知らず、「今月生活がピンチだから、消費者金融で3万円借りた」というのは泥沼に飛び込むようなもの。自分の金銭管理がいたらないが故にお金を借りて、さらにそこに利子が発生しちゃう。

以前テレビで、

消費者金融の限度額が20万から50万になったとき、自分が使えるお金が30万増えた感覚になった。

と言っているのを観たことがありますが、ここまでくると貯金以前の問題。返済が無事終わったとしても借金への抵抗感や危機感が薄れている可能性が高いので、自分の収入だけで生活できる金銭感覚を身に付けるとことから始めないといけません。

この例は大袈裟だとしても、消費者金融などをよく利用する人は一回生活を見直したほうがいいです。特に「3万円臨時収入があったから、1万円返済に充てて2万円お小遣いにした。」という感覚の人は要注意。そこで3万円全額返済に充てないのであれば借金癖から抜け出すことはできません。

借金をするのは、利子の支払い自体が不要な出費ですし、将来への見通しを建てることができないことの現れです。お金に困った場合に「じゃあ借りよう」ではなく「手持ちでどうにかしよう」とする意識を持つことが必要です。

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まずは意識改革から!貯金体質になる方法

貯金できる人の特徴

お金についてちゃんと学ぼう

まず、貯金をしていくために必要なことはいったい何でしょうか?

やっぱり収入が多いことが重要だよね!

と思うかもしれませんが、一番重要なのは「お金に対する意識」です。現に収入が少なくても貯金ができる人もいますし、逆に収入は多いはずなのに全くなく、口癖のように「俺、今月もまたピンチだ~。」と言っている人がいますよね。

テレビで観る「収入が少ない世帯の主婦が賢く節約して一軒家を購入した」という美談からも分かるように、貯金ができるようになる最大のコツは、「貯金をする意識を持つ」ことからです。

まずはこれを頭に叩き込んで下さい。

  • 「収入の多さと貯金が比例するとは限らない」
  • 「収入が多くなればその分だけ貯金が増えていくわけではない」
  • 「収入が多くても貯金できない人はできないし、収入が少なくてもできる人はできる」

要するに、「貯金ができるかできないかは収入とは関係ない」ということ。その人の金銭感覚次第でできるかどうかが大きく変わっていきます。

貯金は余剰金ではないという意識を持つ

貯金は余剰金ではない

お金が残らないから貯金できない…

一人暮らしで収入にそれなりに余裕がある人の場合、給料を全部自分の都合で使うことができる上に、節約しなくてもやっていくことができますよね。そうすると、「宵越しの金は持たない」じゃないですけど、欲しいものを欲しいだけ買って、残った余剰金だけ貯金にまわす生活になりがち。

余った分は貯金にまわすと本人はそう思っているつもりでも、あればあるだけ使ってしまうのが人間。だから結局余らないんですよ。この場合、いつまでたっても貯金ができないままの生活が続くことになります。

一方貯金をしっかりできている人の場合、「貯金をする」意識があるため、お金のやりくりの中に「貯金にまわす金額」が設定されています。

貯金ができない人

  • 収入 - 支出 ⇒ 残りを貯金にする

貯金ができる人

  • 収入 - 貯金額 ⇒ 残りで生活をやりくりする

お金を分ける

お金を分けておく

目的別に分けましょう

お金を手元に持っていると、ついつい使ってしまうもの。それを避けるためか、お金を貯められる人は物理的にお金を分けています。

  • 銀行口座を生活費用と貯蓄用で分けておく
  • 財布を生活費用とお小遣い用で分けておく

お金を一緒にしておくと、どこまでが貯蓄でどこまでが普段使いようかわからなくなります。なので貯蓄用の口座を一つ作り、毎月決まった金額をその口座に移動し物理的に分けます。

同様に財布を分ける人もいます。特に家族がいる場合は「自分のお小遣い用」「家族の生活費用」と分けることで、何に使ったお金なのかが大雑把ながらもわかるようになります。

一緒の財布だと自分のお小遣い分を使いすぎたのか、生活費で使いすぎたのかわからなくなるので、何を節約すればいいのかが見えなくなってしまいます。

貯金へのモチベーションを保つ

貯金へのモチベーションを保つ

ご褒美で旅行に行く予定♪

手元にあるお金を使わずに貯めておくのですから、何かしら我慢をしていることがありますよね。いくら貯金が大切だからと言っても我慢しすぎては続けることができません

我慢とかストレスを感じることなく貯めていける人はいいですが、そうでない人は貯金へのモチベーションを保っているのが続けられているコツ。

  • 目標金額を設定する
  • 順調に貯めていける自分を褒める
  • 目標達成したらご褒美を

欲しいものを我慢してただやみくもにお金を貯めて行っても、同時にストレスも溜まるだけ。そういう場合は目標金額を設定することでモチベーションを保ちやすくなります。

まず「〇歳の誕生日までに100万円貯める」など無理しすぎない範囲で設定します。そして順調に通帳に貯まっていくのをみて実感すればモチベーションも保ちやすいです。

そして、ちゃんと貯められている自分を褒めてあげましょう。

すごいじゃん!こんなに貯まってる、よし、焼き肉でも行こう

ちゃんと目標金額を達成できたら、いくらかご褒美として使うのもありです。使いすぎたら元も子もないですが、いくらかは自分に還元しても問題ありません。そもそもお金は使わなければ意味がありませんからね。

100万円貯めたいのであれば、目標金額を110万円にして、達成した時に10万円をお小遣いにしていいルールにすると、次の貯金へのモチベーションにもつながりますね。

こんな風に貯金をすること自体を楽しみにつなげられている人が、しっかりと貯金できている人に多い傾向です。

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強制的にガッツリと貯金をしていく方法

強制貯蓄でガッツリと貯金をしていく方法

地道に続ければ、いつか花咲く

安定した老後を迎えるためには、定年退職する時点で少なくとも2,000万円の貯蓄が必要と言われています。20代や30代ではまだまだ先のことと思いがちですが、まとまった貯蓄をするには長期的な計画が欠かせません

30歳までに400万円、40歳までに600万円など、年齢ごとに目標貯蓄額を決めましょう。もちろん計画どおりに行くとは限りませんが、定期的に自分の資産のチェックする習慣をつけることは資産形成の上でとても重要です。

ここからは、強制的にガッツリと貯金をしていく方法を紹介していきます。これは給料から天引きするなどして強制的に貯蓄に回す方法です。人生設計として計画的に貯金を増やしていくためにはこの方法をおすすめします。

財形貯蓄制度を利用する

財形貯蓄制度を利用する

気が付いたら貯まってた

「お金を分ける」でも説明しましたが、なんとしてでもお金を貯めるには、収入から貯蓄用のお金を強制的に分けることが重要。給料が入ったら決まった金額を別口座に振り分ける、先取貯蓄をする。

給料が振り込まれると、そこからどんどん使ってしまう人は、「財形貯蓄」がおすすめ。財形貯蓄制度は「勤労者財産形成促進法」に基づいて、企業が行っている福利厚生のひとつ。会社によっては行っていないところもあるので確認が必要です。

毎月の給料から一定の金額を天引きして、そのお金を金融機関に送金して貯蓄するもの。給料から天引きなので、振り込まれた給料はすでに貯蓄分が差し引かれています。なので振り込まれたお金だけで生活をしていれば、自然と貯蓄ができているわけです。

出金や解約は職場を通じないとできないため、簡単にお金を引き出しにくいのが特徴です。

財形貯蓄には「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3種類がありますので、それぞれについてみていきましょう。

一般財形貯蓄

  • 特に目的が定められていないもの
  • 年齢制限なし
  • 積立期間は3年以上
  • 開始から1年経過すれば払い出しが可能

特にお金の目的が決められたものではないので、目的が旅行であったり結婚費用だったりとなんであっても、開始してから1年経過すれば払い出しを会社に申請することができます。

他の2つと違って、銀行の積み立て等と同じく利子に税金がかかります。

財形年金貯蓄

  • 60歳以降に年金として受け取るためのもの
  • 契約できるのは55歳まで
  • 積立期間は5年以上

60歳以降に5年以上20年未満に分けて、年金形式で蓄えたお金を受け取ることができます。

次の「財形住宅貯蓄」と併せて、元本と利子の合計が550万円未満までは利子に対して税金がかかりません。ですが、年金以外の目的で払いだした場合は用件に反するため過去5年にさかのぼって利子に課税されてしまいます。

財形住宅貯蓄

  • マイホームの購入・建築・リフォームなどの資金作りのもの
  • 契約できるのは55歳まで
  • 積立期間は5年以上

マイホームの購入(戸建てでもマンションでもOK)やリフォーム(建物だけでなく水道設備なども可)などの住まいに関わることで資金が必要な時に払い出しができます。

それ以外の目的で払い出しをした場合は、「財形年金貯蓄」と同様に非課税だった利子に対して過去5年にさかのぼって課税されます。

財形貯蓄制度のメリットとデメリット

特徴を把握しよう

財形貯蓄制度のメリット

  • 給料から天引きなので、自然と蓄えられる
  • 普通の銀行預金より利率がいい
  • 「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」は利子が非課税
  • 財形住宅融資を利用できる

財形貯蓄制度のデメリット

  • 引き出すときに会社に申請を出す必要がある
  • お金が振り込まれるまで数日かかる
  • 開始から1年は引き出せない
  • 「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」は目的以外の引き出しは解約扱い
  • さらに非課税分もさかのぼって課税される

給料天引きで会社が自動的に対応してくれるのがメリットですが、その分お金が必要な時に会社に申請しないといけないのがデメリットですね。お金の動きもタイムリーではないし…。

簡単に引き出せないのをメリットととるかデメリットととるか。あなた次第ですよ?

一方、財形住宅融資という一般の住宅ローンよりも低金利の融資を利用できるのもメリット。一般の預金よりも利率がいいので、将来的にマイホームを持つ予定の人はありがたいですね。

積立預金を利用する

積立預金を利用する

やっぱ銀行だね?

会社が財形貯蓄制度を行っていないけれど、天引きのような強制貯蓄がしたい場合は銀行の「積立預金」を利用するのがおすすめ。

積立預金は、あらかじめ決めた金額を決まった日に口座から自動的に引き落として別の口座に振り替えてくれる預金方法。給料天引きよりはタイムラグがありますが、こちらも自動的にお金を分けて強制的に貯蓄をしてくれます。

ただし財形貯蓄のような利子が非課税という優遇は付いていません。また金利は普通預金よりも少し高い程度なので、「増やす」ことを想定した場合はそれほど期待できません。ネットバンクだと都市銀行よりも金利がいいようですが。

小銭貯金をする

小銭貯金をする

チャリ~ン

財形や積立のような先取貯金が確実な方法ですが、日常生活の中でも少しずつ蓄えて行くことができます。それは小銭を少しずつ貯める地道な方法。

「そんなもん、たかが知れてるじゃん」と思いがちですが、「塵も積もれば山となる」で、確実に積み重ねていくことが大切です。もっと言えば、その「たかが知れてる」という発想自体が、貯金ができない思考回路

どの方法で貯蓄を始めたとしてもはじめはわずかな金額しかありませんが、それがいろいろと積み重なって100万円、500万円、1000万円と大きくなっていくので、小銭だってバカにできません。ちょっとの努力をコツコツと続けていけることが貯蓄には大切です。

少し話がそれましたが、本題に入ります。小銭貯金といえば一時期流行ったものに「500円玉貯金」がありますね。帰宅時財布に500円玉が入っていたらそれをすべて貯金箱に入れていく。毎日500円ずつ貯められれば1ヶ月で15,000円とそれなりの額になりますよね。

もっと本格的なものだと「小銭全部貯金」という方法もあります。これは毎日帰宅したら、財布に入っている小銭をすべて貯金にまわして、財布の中はお札だけにする。500円玉よりも効率はいいですがお札の消費が激しくなるデメリットもあります。

どんどんぶっこんじゃおう~

お札がなくなってきたときに「この残りでやりくりする!」と覚悟できる人は向いていますが、「お金が無いからATMで下ろす」場合は本末転倒。

いきなり極端に走ると無理が出るので、毎日ではなく週一回にするとか、貯金にまわすのは50円以下の小銭にするとか工夫して、無理なく超えられるハードルを設定するのが長続きするコツです。

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節約して無駄遣いを減らす方法

無駄遣いを減らす方法

これであと一週間か…

「地道に貯金をする」以外のお金を貯める方法として「お金を使わなければいい」つまり「節約する」方法があります。

貯金に必要なお金をひねり出すためには、節約が欠かせません。しかし節約と聞くと、こまかい家計簿をつけて、買い物では1円でも安いものを探して…という気の遠くなる作業を想像してしまうのではないでしょうか。

実際にそんな時間や労力をかけてしまうとストレスになって続きませんが、その意識を持つことは大事です。こまかなところまで実践するかどうかは別として、節約のための大まかな方法をチェックしてみましょう。

家計簿を付ける

家計簿を付ける

家計簿は基本中の基本

一番オーソドックスで一番重要なことが「家計簿を付ける」こと。収入と支出を把握することで、どれだけ赤字だったのか、どれだけ目標の黒字に足りなかったのか、何に無駄にお金をかけたのか、といった内訳がわかるようになります。

お金を貯めていくには、何よりも予算内でやりくりしていくことが重要です。収入がいきなり増えることはまずないですから。何に対する支出がいくらあって、食費などはいくら以内に抑えなければいけない、と計画を立てることが大切

ただ、家計簿を付けるのは手間がかかって面倒だなんて人もいますよね。

家計簿とか、超めんどくさい。マジ無理。

100円の誤差があったら、この違いは何なんだとレシートの束をあさるなど神経を使いすぎるイメージの人もいるようです。もちろん1円の誤差もないのが理想ですが、多少の使途不明金があるのは当たり前として緩い気持ちで臨めば、もっと気楽に始められると思います。

ザックリでいいんです!

例えば自動販売機で飲み物を買ったとして、130円に対して150円入れて、おつりの20円を忘れてきてしまった、なんていうことは起こりうるものですが、そしてこの20円はいくら原因を探しても「あの時忘れて来た」なんていうのはわかりません。

そもそも自動販売機で何か買ったことすら忘れていることだって多いはず。これくらいの不明金は出てしまうのは当然という気持ちではじめて、「今月は不明金が1,400円あったので、来月は1,000円以内に抑えよう。」と捉えれば、徐々にクオリティが高い家計簿が作れるようになります。

君は今まで買った缶コーヒーの数を覚えているのか?

それでも家計簿を付けるのは面倒だ、一人暮らしだと時間がない。という人はせめてレシートをしっかりともらって帰って、週一回見直すのがおすすめ。

買った当日は欲しいと思ったものであっても、後日見返したら「無駄に買ってしまったな。」と思うことはよくあります。支出を減らすためにはその無駄をなくすことが大切で、無駄であることに気づかせてくれるのは記憶ではなく記録なのです。

固定費の見直し

固定費の見直し

経費の見直しは仕事でもプライベートでも重要

毎月の支出を把握したら、省ける無駄を探していきます。一般的には食費や趣味にかけるお金を節約する方向に走りがちですが、固定費も一度しっかり見直す必要があります

むしろ、この固定費こそガッツリ節約できてその分を貯金に回すことができるポイントになります。

家賃

家賃

固定費の定番と言えば家賃。固定費を減らすことができれば、毎月同じ額そのまま貯蓄に回すことが可能になります。たとえば家賃8万円が5万円になるだけで、毎月3万円、年間36万円もの貯金ができます。月3万円を生活費の節約で減らすのは難しいですよね。

貯金を優先するのであれば、場所や居心地を少し譲歩してでも安い家賃の物件を探すことが大切です。家賃は払うだけ払って戻ってこないものなので、貯金をして今後住居を買う予定なのであれば、いまの住居はある程度妥協することも必要かもしれません。

簡単には引っ越せませんが、家賃が高いと思ったら引越しすることをどこか意識しておいて、部屋の更新が3ヶ月後くらいに迫ったときに真剣に考えてみましょう。

持ち家の場合でもローンの見直しをすれば利息が変わる可能性もありますので、1年に1回見直すなどの習慣があるといいです。

一人暮らしの家賃ってどれぐらい?東京をベースにチェックしてみよう!
4月からいよいよ新社会人になる、あるいは転勤などで親元から離れて一人暮らしを始めるという瞬間は誰もが経験するものですよね。でも、新社会人の場合は一人暮らしをするには最初の関門があります。 入居に先だって必要になる初期費用がそれ...

携帯電話・インターネット

インターネット・携帯電話

携帯電話やインターネットの料金なども、見直すと節約できることがあります。使用量を無理に減らして節約するのはストレスがたまりますが、契約プランが今の自分の生活に一番合っているのかのチェックは必要ですね。

無駄になってる分はどんどん削減、格安SIMなど、安いところにサクサク乗り換えて行きましょう。

月15万円でも大丈夫?一人暮らしに必要な生活費の内訳をチェック!
一人暮らしを始めるにあたって気になることと言えば、「1ヶ月当たりの生活費はいくらぐらいあれば大丈夫なのか」ということですよね。それまで実家暮らしをしていたのであれば、家賃や光熱費などの生活費は親が払ってくれていたわけです。 い...

保険料

一人暮らしだとあまり縁がないかもしれませんが、保険料も見直す価値があります。特に子供が生まれる前に契約したものの場合、状況が変わっているのに同じものだったりしませんか?内容も本当に必要なのか一度確認すると、実はいらないものまで付けていたなんていうこともあるものです。

クレジットカードの使い方に注意

クレジットカードを賢く使う

クレジットカードも使いよう

クレジットカードは便利なものですが、現金が手元になくても買い物ができてしまうので無駄遣いもしやすい「もろ刃の剣」。キャッシュレスの時代とは言え、その分デメリットが出ないように賢く使う必要があります。

クレジットカードを使いすぎないために

  • 明細に必ず目を通す
  • 引き落としまでにお金があれば大丈夫、という考えを改める
  • 支払い方法は「一括払い」
  • 衝動買いしやすい人は持ち歩かない

まず明細には必ず目を通すようにしましょう。現金ではない分余計に目につかないので、無駄な買い物をしても気付けないことがよくあります。これでは減らせる支出も減らせません。

家計簿とも共通することですが、何にいくら使ったのかを把握しておくことはとても重要。

「引き落としの日までに口座にお金があれば大丈夫」との考え方は注意が必要。手元の現金がなくならずに購入できるのでお金の流れが見えません。クレジットカードでの買い物こそ管理が必要です。

大雑把な感覚だと、欲しいものがあると「とりあえず買っちゃえ」という気持ちになりやすく、引き落としは無事に済んでも口座に残りが少なく、翌月もクレジットカードでの買い物をする自転車操業に陥りがちです。

買わないとストレスになっちゃうんです

支払い方法は一括に

支払い方法は一括に

「一括で」

支払い方法はやむを得ない時でない限りは「一括払い」にしましょう。分割払いやリボ払いの金利手数料は無駄な出費です。パッと見では数十円や数百円ぐらいなので実感がわきにくいですが、約14%ぐらいの利子がついています。

例えば年間10万円の買い物をすべてリボや分割払いしたら単純計算で14,000円。実際は支払いごとに元本も減るので一概には言えませんが、この場合は10万円の借金をしているのと同じことになります。

また、分割にすることで全て払い終わるまでの把握もややこしくなります。分割で支払うということは、1ヶ月のサイクル内でやりくりできていない買い物をしていることになります。電化製品の新調など、必需品の購入なら致し方ないですが、趣味の範囲の買い物で分割の場合は、本当に必要なのか一度しっかり考えてから購入しましょう。

衝動買いをしやすい人は、カードを持ち歩かないのが無難。カードを持ち歩くことで買える環境が整ってしまうので、自宅に保管してネット通販などの口座から引き落としの支払いだけに使うようにします。

レジに向かう前に「本当に必要なのか?」と再度考える

買い物の時に「しっかり」と考える

全部お買い上げですか?

欲しいものがあるとすぐに買ってしまう。割引でお得だからと深く考えずに買ってしまう。そういうことを繰り返していると余計な出費は減らないままなのです。買う前に本当に必要か一度考えてみましょう。

買う前に以下のことを再確認

  • 本当に必要なのか(ないと不便なのか)
  • 今必要なのか

何か欲しいと思ったら、それが本当に必要なものなのか一度冷静に考え直すと、意外とそれが無駄遣いだったことに気付けます。コンビニに寄ったときに新しいお菓子が発売されているのを見つけたとします。「お、いいな」と思って買う前に考え直し、

お菓子を買うためにコンビニに来たわけじゃないよね?

お菓子食べると太るぞ。

こんな風に考えられれば余計な買い物をしないで出費を抑えることができます。いいなと思ったその欲望を、冷静に判断して必要性を見極めることが大切。

同じく「今買わなければいけないものなのか」も重要。本当にその時そこで買わなければいけないものなのかを考えてみると、実は不要だったりします。

そもそも、コーヒー飲まなくてよくね?

セール品だからといってまとめて何個も買うのも要注意。上手く活用すればお得ですが、やみくもに買うと出費がかさむだけ。スーパーのお惣菜が半額セールだった場合、2個買っても普段と同じ金額なのでとってもお得。だけれども本当に2個必要なのか考えてみると、そうではないこともあります。

安く買って1個は明日以降の食事に。とできる人はいいのですが、中には「あればあるだけ食べてしまう」人もいますよね?本来なら1個で足りる量なのにわざわざ2個買って、しかも2個ともその日に食べてしまえば、それは無駄な食費です。

他の日に食べようとして、結局食べずに消費期限切れちゃうのももったいないよね。

このように日常のちょっとした買い物でも、冷静に考えれば不要なものを買っているケースはよくあること。安く買うことは大切ですが、そもそも買う必要があるのかを見直すのも大切です。切り詰めすぎて窮屈にならない範囲で、買うものを選別するのが賢い買い物の仕方です。

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さいごに

いろいろと紹介してきましたが、改めて思ったのは「心にゆとりがあるかどうか」が重要な気がします。貯金したり節約生活を楽しいと思いながら過ごせる人には敵いませんね。

逆にゆとりがないと、ちょっとしたことでイライラして続けられなくなりますし、そのストレス発散でお金を使えば貯金どころか、最悪借金になることもあるわけですよね。

どれくらいゆとりがあるかは人それぞれ。友達にはできることでも自分には難しい、なんていうのはよくあること。無理をしないところから始めていくのがよさそうですね。

お金が貯まっていけば心にもゆとりが出てどんどん楽しくなっていくかもしれません。まずは達成しやすい目標金額を設定して、そこから徐々に増やしていくのがいいと思います。

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