一人暮らしは生活費の工面が大変ですよね。家賃に光熱費、スマホやネットの通信費、その他もろもろ。いくらあっても足りません。
そんな中で生活費の節約を考えてみると、大きく節約できるのは食費ぐらいでしょうか。光熱費や通信費も節約する余地はありますが、これには限度があります。これらを節約したところで、疲れる割に大して節約にならないという結果に。
電気やガスを使うたびに『今日もこんなに使っちゃったよー』なんて思っていたら、生活自体がものすごいストレスになりそうです。
なので私は、大きく節約できないところは無理して節約する必要はないという結論に達しました。もし極限まで節約しなければ生活ができないほどの困窮状態であれば、そもそももっと収入を増やすか、もっと家賃の安いところに引越す方が賢明です。
ということで今回は、生活費の中で唯一大きく節約できる可能性のある「食費」に焦点を当てて、一人暮らしの食費を無理なく節約する方法を合理的に考えていきたいと思います。
自炊することが美徳なの?一人暮らしの食事事情
一人暮らしは慣れてくると楽しいものですが、その反面一番苦労するのは食事です。一人暮らしを始めたばかりのころは、自炊をしてみたり外食してみたり、何もかもが新鮮なので楽しく過ごすことができると思います。
しかしそんな生活が長く続くと、食事が一番面倒になってくるものです。自炊をするのにも手間がかかるし、外食すると高くつく。だからと言って何も食べないわけにはいきませんよね。
次第に学校や仕事がどんどん忙しくなって食事の準備まで手が回らなくなり、気が付けば毎日コンビニや外食で済ましてしまっている人も多いかと思います。
一人暮らしで朝、昼、晩の3食をしっかりと自炊している人はほとんどいないと思います。また、半数近くの人は朝食を取らず、1日2食になっているというデータもあります。
また一人暮らしにおいて、「毎日自炊してます」なんていうと「偉いね~!」と褒められますが、「自分は基本、外食です」と正直に答えると「自炊しなよー」とあまり良く思われず、自炊をして極限まで節約することばかりが美徳とされてる雰囲気ありますよね。
私はこの自炊することばかりが美徳化されていることに違和感ありますし、これまた実家暮らしの同僚なんかにこれ言われるとかなり腹が立ちます。(・ω・)ウルセー
一人暮らしの食費の平均ってどれぐらい?
節約を意識しなかった場合、一人暮らしの1ヶ月の食費はどのぐらいかかるのでしょうか?私の場合ですが、計算するとだいたい5万円ぐらいはかかっています。
『は?そんなに使ってんの?』『オレなんて月2万だし』とか、なぜかマウンティングしてくる人もいたり、こういう話になるとやけに食ってかかってくる人いますよね?節約できていないことを悪とする人。別に争ってるわけじゃないのに。笑
でも例えば月に5万円だったとしても、決して贅沢している自覚はありません。なぜなら、1日あたりに換算すると約1,600円ですよね?3食しっかり食べる人であれば1食あたり約500円程度なわけです。飲み物代を含めて1食あたり500円というのは決して高過ぎる金額ではないはず。仮に2食であっても1食800円ですし、コンビニ弁当にファミチキとお茶付けたらそれで終わりです。
さらに言えば、会社帰りの飲みや友人との外食が月に何度かあったりしたら、到底月5万円じゃ足りませんよね。もちろんこの月5万円というのはあくまで私の生活スタイルの場合ですが。
総務庁家計調査による「単身世帯の食費の平均(1ヶ月あたり)」
ちなみに、世間一般での一人暮らしの食費はいくらぐらいなのかも調べてみました。すると2017年の「総務庁家計調査」によれば、単身世帯の1ヶ月の食費の平均は39,649円なんだとか。
私の場合はちょっとオーバーですね。ただ、この平均値って、時間に余裕がある無職とかフリーターとかも含まれているはずですので、その人たちは節約することに全力出して生活してたりするんですよね?それだと平均値は実際よりも下がってるんじゃないかと思うんですが…。
自分が持っている時間で、仕事して稼ぐか、もしくは節約して支出を減らすかのどちらかだと思いますので、この平均値が必ずしも普通だと思わない方がいい、と自分に言い聞かせています。笑
リアルな中央値としては、やっぱり5万円ぐらいはかかるんじゃないでしょうか。と正当化してみたり。
私は今のままで生活が苦しいというほどではないのですが、もっと節約して他の支出に回したいと思っているので、あまり無理せずに食費を節約できる方法をいくつか考えてみました。
食費を節約するなら自炊?外食?それとも…

コンビニで買ったカップラーメン
よく言われるのが「食費を節約したかったら自炊しろ」ですよね。でも実際に自炊したとして、そんなに大きく変わるのでしょうか?まずは自炊と外食、そして最近市場規模が上がってきている、コンビニ弁当などの中食(なかしょく、ちゅうしょく)の違いを見ていきましょう。
自炊をした場合
- スーパーに買い出しにいく必要がある。(往復20~30分)
- 調理と片づけに手間・時間がかかる。(20~30分)
- 調理に必要な材料費、ガス代も考慮して一食あたり400円程度の食費がかかる。
外食をした場合
- 店までの往復と待ち時間がある。(往復20~30分)
- 一食あたりの食費は400~800円。
中食をした場合
- 近所のコンビニに買い出しにいく必要がある。(往復10~20分)
- 調理しなくて良い、すぐ食べられる。
- 一食あたりの食費は400~800円。
それぞれのメリット・デメリットを見るために金銭的な面以外のことも挙げました。このように総合的に見てみると、一人暮らしの場合は自炊をすることが必ずしも良いとは限らないということに気付きませんか?
自炊と外食、1ヶ月あたりにかかる食費の差
家族が何人かいる家庭では自炊をした方が圧倒的に食費を節約することができると思いますが、一人暮らしの場合はどうでしょうか。上記の例で言えば、自炊と外食で最大400円の差がありますが、1日2食を外食にすると1日あたり最大800円の差となります。仮にこれで計算すると、1ヶ月あたり24,000円の差になりますよね。
同じ外食でももっと安いお店で1食あたり600円に抑えれば、その差は12,000円の差となります。この1ヶ月あたりの食費の金額差をどうとるかは人それぞれだと思います。
自炊をした場合、費用的には1食あたり400円で済みますが、買い出しに行く手間や時間、調理・片づけの手間や時間まで考慮すると、トータルして1時間近くの時間を損失しています。
外食をした場合や中食で済ませた場合は、一食あたり400~800円ほどかかってしまいますが、調理する手間や時間は必要ありません。店に行けばいいだけなので、自炊をする場合と比べたら時間的には20~30分の節約になります。
私は、時間や労力もお金と同じ価値があると思っています。アルバイトにしても1時間働けば1,000円、もし30分だったら500円になりますよね。自炊して食費で500円節約出来たとしても、その分時間で30分も余計にかかってしまっていたら、これは結果的には節約になっていません。
毎日忙しく働いているのであれば、食費だけでみたら自炊してもしなくても大して変わらないのではないでしょうか?
要するに外食は時間や労力をお金で買っているわけですよね。特にお金に困っているのでなければ、自分の時間を作るためにお金を払うのはおかしなことじゃないはずです。
ですが「節約」という視点から見た場合は逆で、自分の時間を費やして経費がかからないようにする必要があるわけです。
コンビニでは買わない
まず最初に挙げられるのがこれですね。コンビニは家の近くにあるのでとても便利ですが、だからと言ってコンビニに行く習慣をつけてしまうのは危険です。
なにも中食産業を否定しているのではありません。ただ、コンビニを使いすぎないようにしようということです。私の自宅はスーパーよりもコンビニの方がかなり近いため、ついコンビニで買い物をしてしまうクセがついてしまって大変でした。
結論から言うと、コンビニの商品はスーパーと比べると全体的に20%ほど高いです。コンビニは名前の通り便利なお店。24時間営業しているので夜に急にお腹がすいた時、のどが渇いた時に利用しちゃいますよね。その便利さに運営費が含まれていますから、価格がスーパーなどより高めになっています。
それに自炊するための材料はあまり売っていないので、出来合いのすぐ食べられるお惣菜屋やお弁当なんかを買ってしまいがちですよね。でもスーパーだったら同じくらいの質と量で、もっと値段が安く売られているわけです。こういったことが1ヶ月重なると高くついてしまうんですね。
毎日コンビニで食事を済ませて年間の食費が60万円だとしたら、それをスーパーに変えるだけで年間12万円もの節約になります。
外食を控える

外食は、ほどほどに
コンビニ同様に利用するのを避けた方がいいのが外食です。つくる手間暇をお金で買っているので当然高くつきます。上であげた金額も安いチェーン店での金額なので、ちょっとでもランクを上げようもんなら1食で1,000円を越えてしまうことも珍しくないですよね。
自分ではつくれない料理を出してくれるのが外食のメリットのひとつなので、ついつい値段が張るものを頼んでしまったり、あれもこれもとオーダーしたり、ということにもなりかねません。
ごくまれに活用する分には息抜きになるので構いませんが、「毎日〇〇屋で食べて帰ってくる」という生活をしていると出費も相当な金額になりますよね。「便利さをお金で買う」という面では素晴らしいですが、「節約」という面では敵でしかありません。全力で節約するなら利用は避けましょう。
ただ、松屋や吉野家などで牛丼(並)だけの外食とかでしたら、出費は自炊と大して変わりません。これはこれで安いのでコスパ良いですからね。
飲み物にお金をかけない

んぐっんぐっ
食費には食べ物と飲み物がありますよが、一人暮らしは意外にも飲み物にお金がかかっていませんか?水道水を飲まない人も多いでしょうし、飲む人であっても常に水道水しか飲まないということではないですよね。
私で例えると、コンビニやスーパーにある紙パックのお茶(1L)をメインの飲み物としていますが、だいたい1日に1つは飲んでしまいます。それ以外にも、野菜ジュースや牛乳、ヨーグルト、コーヒーなんかも含めると、飲み物だけで1日300円ぐらいかかっている計算になります。
そう考えると、飲み物だけで毎月1万円ぐらいかかっていることになります。
また、気を付けたいのがジュースの類。ジュースは量に対して金額が高いものが多いので、もし「飲み物は常にジュース」という人がいたらその習慣は変えましょう。体にも良くなさそうですしね。
やっぱりコスパで言ったらお茶類が優れています。紙パック1リットルで100円くらいで購入できるので、ジュースに比べたら大分お得です。
私はこれはこれでもう割りきっているので無理に節約しようと考えていませんが、もし本気で節約したいなら緑茶や麦茶の1リットル用ディーバッグを買えばさらにお得にできますよ。
可能なら水筒に入れて、外出先でも自分で用意したものが飲むようにすると、より節約ができます。自動販売機で飲み物を買ったら1本120円以上が基本。たまに安く販売しているものもありますが、毎日1本買うだけでも毎月3600円かかってしまいますからね、自分で用意した方が相当安く済ますことができます。
空腹時に買い物に行かない

空腹時の買い出しはNO
空腹時に買い物に行くと、ついつい「あ、これも食べたい」と思って、買う必要がないお菓子などを買ってしまうことがしばしば。特にコンビニはお弁当のすぐ後ろにアイスが置いてあるなど誘惑が多いので要注意。空腹という「食べ物を欲している状態」で食べ物があるところに行くと、誘惑に負けやすくなってしまいます。
食後すぐに買い出しに行く必要はありませんが、「お腹すいたから何か買いに行こう」というのは避けた方が賢明です。すぐに食べたいという状態になっていますので、食材ではなく、すでに食事としてでき上っているお弁当を買いたくもなってしまいます。
また、買うか悩んだ時に「とりあえず買ってストックしておこう」というのは通用しません。結局あればあるだけ食べてしまうので、必要以上なものは買わないようにしましょう。
スーパーの半額品を狙う

競争率高いです…。
コンビニは割高なので買い物は基本的にスーパーを使うことになります。そしてスーパーでは夜遅くなってくると、20%OFFシールや半額シールが貼られることが良くありますよね。これを活用しない手はない!
半額シールのものをタイミングよく買うことができれば、500円でコンビニ弁当よりも豪華な食事をすることは難しいことじゃありません。
しかもお惣菜なんかは冷凍保存ができそうなものも多くあるので、それらもまとめ買いして次の食事に回すことだってできるんです。1,000円あれば4食分確保することだって可能。
半額のお惣菜をおかずにしてご飯を自炊するようにすれば、それだけで年間で相当な食費を浮かせられるはず。
お惣菜コーナーでは半額シールが貼られる時間帯は大体決まっています。スーパーにもよりますが、概ね20時過ぎ頃からでしょうか。何回か足を運んで店ごとのシールが貼られる時間をチェックしておきましょう。
ただ、同じようにこれを狙っている人も多いので、シールが貼られてすぐのタイミングじゃないと買えないことも少なくありません。
自炊をする習慣をつける
食費をガッツリと節約したいとなると、中食や外食をしている限り、やはり限界があります。そうなるとやはり自炊するということになります。毎日3食自炊するのは難しいでしょうから、たまには中食・外食を挟みながら、できる限り自炊をする習慣を付けましょう。
ひとつ注意があるとしたら「料理にハマって、料理が趣味になってしまった。そのおかげでいろいろとこだわり出して出費がかさむように…。」ということにならないようにしましょう。
もちろん料理が趣味なのは素晴らしいことです。でも「節約」という面からすると逆効果の時もありますので、もしハマるなら「節約レシピ研究」にハマるようにしましょう。そうしないと、時間をかけて作った料理が1食800円かかってしまった…なんていう本末転倒的なことになっちゃうかも!?
趣味なら趣味で良いことですので、その場合は普段の食費とは別の出費として計上しましょう。
自炊をして食費を節約するためのポイント

ポイントを把握しよう
でもいきなり自炊をしてを節約、といわれてもろくに料理をしてこなかった人は何をしていいかわからないかもしれませんね。はじめのうちは立派なものを作れなくて当然です。とりあえず食べられるものを作ろう、くらいの軽い気持ちで初めましょう。
最初は週に1回しか自炊できなくても、徐々に慣れてくれば回数も増えて実力も身についてきます。そのうち自炊が楽しくなってきますので、そうなったらもう余裕です。
まずは、料理初心者でもできる、自炊の節約ポイントを紹介していきます。
お米を炊く

ホカホカご飯
なんといっても日本人の主食と言われるお米。実はお米を炊くだけでかなりの節約になるんです。食費を節約したいなら自炊をしなさいっていうのはまさにお米を炊くというところに最大のパフォーマンスがあるわけです。
スーパーでお米は5キロで1,500円ぐらいで販売されていますが、5キロあれば一人暮らしならかなりの量になります。仮に1食で1合を食べたとしても、1合は約150グラムの計算なので30食分ぐらいあります。そうすると1食50円の計算になりますね。
ちなみにレンジで温めて食べるパックご飯の場合、200グラムで100円くらいします。一合のお米を炊くと水分を吸って320グラムくらいになりますので、50円でご飯320グラムを食べれるとなると、パックご飯と比べて3分の1以下に節約できることが分かります。
一人分の料理は、メニューによっては逆に高くついてしまうものがあるため、全部が全部自炊する必要はありません。お米さえ炊けば、あとはスーパーのお惣菜コーナーでおかずを2つぐらい買っても、コンビニ弁当よりも安くつくことがあります。
例えばお米を炊いて、お惣菜を2つ買ってスープをつけても合計で300円ぐらいに済みます。そう考えれば、1食500円という計算からみたらかなり節約できますよね。
このようにしていけば、1日2~3食で飲み物も含めて1,000円以内に抑えることができれば、月3万円で済ませることができます。ですので、食費を節約するならお米を炊くところから始めましょう。
パスタを茹でる

パスタを茹でてみる
いくら主食とはいえ、毎日ご飯を食べていると違うものも食べたくなりますよね。料理を始めたばっかりの時は、そういう時に中食をはさむというのもいいでしょう。でもさらに節約をするのであればパスタもおすすめ。
量のわりに安く購入できるし、ご飯同様に応用の幅が結構あります。ソースなどもこだわればきりがないですが、逆にお手頃で済まそうと思えば、納豆とキムチだけでも充分食べることができます。
同じく、焼きそばもおすすめです。
他にラーメン、そば、うどんもそうですが、炭水化物は基本的に安いので上手く活用しましょう。(ダイエットには向きませんが)
最初は上等じゃなくても、工夫次第で美味くなることがわかれば、徐々に自炊も楽しめるようになるのではないでしょうか。
豆腐、納豆、もやし、卵をフル活用する
これらの食材は、量があるのにかなり安く、栄養的にも良い食材です。地域やお店によって変わるとしても、豆腐が250グラムで90円とかで購入できます。納豆なら3個1パックで60円から80円ぐらい、もやしは30円ぐらいで購入できますね。
卵は10個入りで200円前後で、使い道が多いのと栄養が豊富なのでコストパフォーマンスは最高ですね。例えばインスタントラーメンで一食済ませる時も、卵を一個入れるだけで栄養面のバランスが良くなります。もやし1袋に卵1個と納豆1個を入れて適当に炒めれば100円くらいでおかず一品用意することもできますね。
とりあえずこの4つは、価格が安い割には栄養面や量の面でコストパフォーマンスがいいので重宝します。
材料を1食分で購入しない

まとめ買いにしても、これは多すぎ
中食に慣れてしまうと「今日帰って食べる分」だけを買って帰る傾向が付いていしまいがち。その要領で食材を買いに行くと少量のものを購入して1食当たりの食費が高くなることがしばしばあります。「自炊しても大してコスパ良くないよ」という場合、この罠に引っかかっていることがよくあります。
同じものを購入する場合でも1本よりも4本セットの方が安く購入できますよね。そうすれば1食単価を下げることができます。
気を付けなければいけないのは「食材を腐らせてしまわないこと」。安く買っても使わずに捨ててしまったら無駄遣いです。自分の自炊するペースを考えながら、ちょうどよいまとめ買いをして食費を抑えましょう。
作り置きをして冷凍保存

冷凍すれば保存も可能
毎日自炊するのは一人暮らしの人にとっては大変なもの。なので作り置きをして冷凍保存しておくのもおすすめ。
金曜日の夜にスーパーに寄って食材を買い込み、土曜日に時間をかけてそれらを調理してしまうんです。出来上がったものは冷凍保存して、食べるときにレンジでチンするだけ。
毎日料理をするよりも、まとめて作って作り置きしておけば、その方が合計の時間が短くて済みます。これなら平日帰宅後も、炊いてあるご飯に作り置きのおかずをレンジでチンするだけで食事ができますね。
買うものをメモしてから買いに行く

メモを準備
なにげに有効なのがメモを作ること。メモというと買い忘れを防ぐためと思われがちですが、逆に「これしか買わない」というルール作りにも活用できるんです。
一人暮らしでの自炊だと、良くも悪くもレパートリーが少なくパターン化しがち。少ないなら少ないで何が必要なのかがはっきりしやすいはずです。だから「今日はこれを買う」というメモを持っていくことで余計なものを買わずに済みます。
なんだかんだいろんなものを売っているスーパーですから、これも買おうかなと惑わされることもありますが、メモ以外のものは買わないようにすれば余計な出費をさけることができます。気になったものは一度家に帰ってから、本当に必要なのか落ち着いて検討しましょう。
たまには外食をする

たまには外食をしよう
毎日自炊をしていたら、そのうちやってられなくなるかもしれません。そうならないためにも、たまには外食をしてみるのもいいでしょう。確かに1食あたりの食費は高いですが、自炊が嫌になって外食だらけの生活に戻るよりは、総合的に食費が安く抑えられます。
また、冒頭でも言いましたが、外食には外食のメリットがありますから。
時間・労力を大幅に削減できる
外食を上手く利用すれば、その分だけ時間が節約になるし、自炊だとなかなか摂りにくい野菜の多い食事を摂ることもできます。そして何よりも食事にかける労力が大幅に削減できます。
その労力や時間もお金のうちと考えれば、節約においても外食が悪いこととは一概には言えませんよね。
特に仕事などで忙しいときは無理せず利用しましょう。外食は労力や手間暇を購入するものなんですから、忙しくて自炊する余裕がない時こそ「今節約してるしなぁ…」なんてつまらないことは考えない。楽しく外食するのが自炊を長続きさせるコツにもなるんです。
自炊よりも美味しい、色んな店に食べに行く楽しみもできる
外食ならプロが調理した美味しい食事を楽しむことができるし、色んな店にいくこともできます。外食をする楽しみは、ストレス解消のひとつにもなります。
また、もしかしたら料理のレパートリーを増やすヒントが見つかるかもしれません。
栄養のバランスが良い
自炊をしていると、ついつい自分が作りやすい簡単な食事や好きなものばかりに偏りがち。レパートリーの少ない食生活は栄養面でも不安がありますよね。
外食は体に良くないという意見もあるようですが、レパートリーの少ない自炊よりも栄養のバランスが良いとも言えます。
定食などのメニューにすれば、普段自分では調理できない食事も摂ることができますし、決まった量なので食べ過ぎることもありません。
食費を目の敵にして切り詰めすぎない

切り詰めすぎないように
上のたまに外食をするのにもつながりますが、あまり切り詰めた生活をし過ぎないようにしましょう。「月の食費を1ヶ月3万円に抑える」というような目標を立てるのは大切ですが、月5万円で生活していた人が、いきなり月に2万円も節約するのはハードルが高いです。
無理をし過ぎてストレスが溜まってしまえば元も子もありません。食事を切り詰めすぎて栄養が足りないなんていう事態になれば、体調を崩して余計にお金がかかることに。特に一人暮らしだと看病してくれる人もいないんですから。
長く確実に続けるためには、とにかく無理をしないことが大切です。今の食費がいくらで、いくらにまで抑えたいのかによって目安は変わりますが、1ヶ月で目標達成ではなく3か月から4ヶ月くらいかけて、徐々に節約を進めていきましょう。
まとめ
食事は日常生活においてとても大切な時間ですし、食事をする楽しみというのは人生を豊かにするために必要不可欠なことだと思います。しかし一人暮らしの食事は、仕事や学校で忙しい人にとっては大変な手間になるし、メニューのレパートリーや栄養バランスにしても満足いくことばかりではありません。
「食費を節約したいなら自炊」と一般的には言われますが、確かに金額だけをみたら自炊の方が安いのはごもっともなんですが、外食は外食でそれに変わるメリットもたくさんあるのです。
外食や中食が多い人は、それを簡単な自炊に替えてみるだけでも食費は大きく節約できますし、お酒をよく飲む人なら毎日缶ビールを2本飲んでいたのであれば本数を減らす、これだけで大きく変わってくるでしょう。
しかし何事もそうですが、あまり極端に考える必要はなく、ほどほどがちょうどいいのではないでしょうか?確かに、生活費を極限まで節約できれば良いに越したことはありませんが、節約のために労力をかけ過ぎてしまうのは本末転倒な気がします。
お酒の例で言うならば、できる節約は2本を1本にするとか、500mlを350mlに替えるとかです。それを極端にすると禁酒することになってしまいますが、そこまですると生活の楽しみまでなくなってしまいますよね。あくまで目標は禁酒ではなくて、食費を節約して生活にゆとりを持たせることなはずです。
食費がちょっと気になるなぁという人は、自分に余裕がある範囲で少しずつ試してみて下さいね。時には外食を賢く利用して、浮いた時間を有意義に使ったり食事の楽しみを見出すことにも意識を向けてみて下さい。