
部屋を片付けたいけど、片付けられない。
そう思っているまま、気が付けばどんどん部屋が汚くなっていってしまう人は多いようです。
テレビや雑誌でも度々『断捨離』なんて言葉が使われるようになりました。
もう何十年も部屋の掃除が出来ていなかったり、片付けられなくてゴミ屋敷になっている人が問題視されていますよね。
一人暮らしの男性はともかくとして、若い女性なら部屋を小奇麗にしているイメージがありますが、意外にも『片付けられない女』が多い時代なんだとか。
よくテレビ番組で片付けのプロが現れて、部屋をバッチリ綺麗にしても、一か月も経たずにまたゴミ屋敷に元通りなんていうことがよくあります。
綺麗好きや潔癖症の人からしたら、逆になぜそこまで片付けられないのか疑問しかありませんよね。
ところで、そもそも、なぜ部屋を片付ける必要があるのかというと、主にこの3つの理由があります。
- 部屋のスペースを有効に使うため。
- 整理整頓して必要なものを効率良く使えるようにするため。
- 部屋を衛生的に綺麗に保つため。
- 精神衛生上の観点
片付けをして整理整頓することが大切ですが、それ以上に部屋を衛生的にしておかないとダニや雑菌などが繁殖して健康被害を及ぼしてしまいます。
片付けられない人の特徴
一般的に、片付けられない人には共通の特徴があります。
- 捨てるのがもったいないという『固定概念』がある。
- 『もしかしたらいつか使うんじゃないか』と思ってしまう。
- 『とりあえず取っておこう』と思う。
- そもそも片付けのやる気が出ない。
- 定期的に部屋の掃除が出来ていない。
特に、昔の人にありがちなのが、物を捨てるのはもったいないから捨てられないといったものです。
これは、戦後に食料や物が不足した時代を経験しているからこそなんだと思いますが、でももう時代が違います。
現代では、欲しい物はいつでも買うことができるほど物が豊かな時代になり、それらをしっかりと効率的に管理しなければ、逆に生活に支障をきたしてしまうのです。
大げさかもしれませんが、ゴミ屋敷を作ってしまうほど極端に片付けられない人は、精神疾患であると診断されることもあるそうです。
不用品やゴミを片付けられない人は、精神衛生上にも支障をきたすということも言われていますので注意しましょう。
片付けのコツ
まず、『場所(スペース)もタダではない』という考え方をすることが片付けの最大のコツです。
狭い部屋で一人暮らしの生活をしている人なら分かると思いますが、部屋のスペースには膨大な家賃が掛かっているわけですよね。
例えば都内の標準的な1K6畳であれば、20平米で毎月5~7万円ほどの家賃が発生します。
20平米というと、単純に計算すれば、たった5m×4mのスペースしかありません。
バス・トイレやキッチンを除くとそれだけで残りは半分ぐらい。
そんなわずかしかないスペースにも毎月何万円も家賃が掛かっているのです。
そう考えると、必要のないもので溢れて部屋を狭くしてしまっていることが、どれだけ非効率で無駄なのかが分かると思います。
部屋の広さに対してお金を払っているので、どうせなら広く伸び伸びと快適に使いたいですよね。
そのためには、必要のないものを徹底的に捨てるべきなのです。
引越しのタイミングで処分すべき物を捨てる。
不要なものを徹底的に捨てるためには、そのタイミングも肝心。
捨てる時には一気に捨てるということも片付けのコツです。
日常生活では、可燃ゴミや不燃ゴミを定期的に出すぐらいしか出来ませんよね。
『後でいいや…』と思っているといつまで経っても捨てられません。
そして、必要かどうか悩むレベルの不用品を思い切って処分するには、引越しのタイミングが一番なのです。
なぜなら、引越しの際に荷物が多いと余計な費用も手間もかかります。
引越し費用をかけてでも、そこまでしても必要なものは最初から必要だし、捨てても良いと判断できるものは結局その程度の必要性しかないわけなのです。
一旦、自分にとって本当に必要な物と不用品を区別することから始めましょう。
粗大ゴミは引越し前にまとめて処分。
私は、引越しのタイミングで粗大ゴミをどんどん処分します。
粗大ゴミはその名の通り大きなゴミなので、悩んだとしても思い切って捨てることに清々しい快感すら覚えています。
大きければ大きいほど処分した時のスッキリ感が違います。笑
粗大ゴミの処分の仕方は各自治体によって異なりますが、都内であればインターネットであらかじめ収集日の予約をします。
収集日までにコンビニで粗大ゴミの券(A券・B券)を購入し、粗大ゴミに貼り付けて当日になったら収集場所に出すだけ。
予約をしなければならないので少し面倒ですが、簡単に申し込みができます。
一つ当たり500円ぐらいのお金を払ってまで物を捨てるというのは、一見するとバカらしく感じるかもしれませんが、たった500円で不要な粗大ゴミがサクっと捨てられてスッキリすると思えば、決して高くありません。
服を優先して処分する。
部屋の片付けが出来ていない人の特徴として、特に捨てられない傾向にあるものが服などの衣類です。
服は一人当たりの量も多く、収納スペースを多く必要とするものです。
『今は着ないけど、また着るかもしれないからとりあえず取って置こう』となりがちな物です。
実際は、『一応取って置いたけど二度と着なかった』という服が多いのではありませんか?
『サイズが変わって着れなくなっちゃったけど、一応保管しておこう』と思って取って置いた服。
その時に着なかった服は、その後何年取っておいても結局タンスの肥やしになるだけです。
服をスパっと捨てるだけでも、部屋の片付けはかなり捗りますので、ぜひ思い切って処分してみて下さい。
本も読まなければただの燃えるゴミ。
ゴミ屋敷と化してしまっている部屋は、多くの場合で本で溢れかえっている傾向があります。
服と同じで、どんどん溜まっていってしまうのが本なのです。
そしてまたこれも収納スペースをかなり大きく取ってしまう物のひとつです。
確かに、本には思い出深い物もたくさんあるかと思います。
『いつかまた読むかもしれない…』
服同様にこのように思ってしまうことで、結局読まないのにどんどん増えて行く一方なのです。
何も、全ての本を処分しなければいけないわけではなく、本当にお気に入りの本だけ残して、それ以外の本は処分しましょうということなのです。
- 『面白くなかったけど、一応取っておこう…』
- 『いつかブックオフに売るからとりあえず置いておこう』
このように思ってしまいがちですが、そこは意識して処分。
何時まで経っても捨てられない負の遺産となってしまいます。
読書が趣味で、多くの本を読む人は電子書籍を利用するのがおすすめです。
電子書籍なら場所もとらないし、ゴミになりません。
片付けが出来たら、その状態を絶対にキープする!
一度片付けが出来たら、整理整頓された状態をキープすることが重要です。
もし部屋を汚してしまった時に、一度でも『まぁいいや』、『掃除は後でいいや』、『後で片付けしよう…』となってしまうと、その後もどんどん部屋は汚れて行く一方となります。
- 汚したらすぐ掃除して綺麗にする。
- 物を移動させたら、しっかりと定位置に片付ける。
たったこれだけを意識すれば良く、綺麗を保つというイメージがとても大切なのです。
まとめ
いかがでしたか?
今まで片付けられなかった不用品が部屋にたくさん溜まっていませんか?
もし引越しのタイミングがあれば、その時に一気に処分することをおすすめします。
そして日常生活においては、掃除、片付け、整理整頓が常にリアルタイムであることを忘れては行けません。
近々引越しをする・しないに関わらず、まずは不用品を一気に処分してスッキリ感を味わうところから始めてみて下さい。