世界遺産『熊野古道』のおすすめコースと見所は?

世界遺産!熊野古道のコースとおすすめの見所は?

熊野古道は、世界遺産に登録されてから10年以上になります。

三重県紀伊半島南部にある熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)への古くからある参拝道のことです。

最近では伊勢神宮に続く日本屈指のパワースポットと崇められ、何らかのご利益を得たいと思って訪れる観光客がとても増えたそうです。

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参拝道は、伊勢、大阪、和歌山、高野、吉野の各所から通じています。

街道には5つのルートがあって伊勢路、紀伊路、小辺路、中辺路、大辺路とに分類されています。

中でも伊勢路は最も知名度が高く、その昔、伊勢神宮へ参拝の後、そのまま熊野まで参拝するのに使われていたといわれてます。

伊勢神宮から熊野三山へお伊勢参りから熊野詣と続けることにご利益があり、これを「伊勢へ七度、熊野へ三度」と呼ばれていたそうです。

このルートには、世界遺産らしい歴史を感じさせる石畳があり竹林も美しく太平洋の眺望もまた素晴らしいものがあります。

いろいろなコースがあって、全てを一日で踏破できるものではありません。

数ある伊勢路のうち、特に趣ある景色を堪能できると思われるコースをいくつか紹介してみます。

松本峠・花の窟(マツモトトウゲ・ハナノイワヤ)

松本峠・花の窟(マツモトトウゲ・ハナノイワヤ)

熊野市の大泊と木本を結ぶ峠越えのコースです。

山の中に江戸時代からの石畳の道が延々と続いているのが見所です。

松本峠付近は綺麗な竹林に覆われていて、そこには、鉄砲で撃たれたとの伝説が残っている地蔵が佇んでいます。

山腹の梅の林から、七里御浜の眺望も素晴らしいものがあります。

余裕があれば、松本峠から鬼ケ城展望台までを往復しても良いかと思います。

約5km3時間の道程になります。

紀南ツアーデザインセンター等で休憩できます。

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馬越峠(マゴセトウゲ)

馬越峠(マゴセトウゲ)

馬越峠は、伊勢路を代表する人気の古道で、紀北町と尾鷲市を結ぶ峠越えのコースです。

石畳の道が、ヒノキの美しい林の中に当時のまま整然と敷かれているのです。

ここは、世界遺産であることに最も納得できるコースでしょう。

夜泣き地蔵、可涼園桃乙の句碑、桜地蔵と史跡もあります。

尾鷲神社近くの馬越公園まで行けば、桜の季節には花見客もたくさん訪れます。

余裕があれば、峠からさらに天狗倉山や便石山の山頂までの登山道もあります。

約2時間30分5kmの道程になります。

道の駅海山、馬越公園、まちかどホットセンター等で休憩できます。

八鬼山越え(ヤキヤマゴエ)

八鬼山越え(ヤキヤマゴエ)

八鬼山越えは伊勢路の中では最難関のコースとされています。

道が険しく標高差も激しいものがあるのです。

それだけに参拝の有り難さを感じさせられる古道ともいえます。

かっての巡礼者には「西国第一の難所」といわれて山賊も出没したり狼に出くわすこともあったといわれています。

足腰が丈夫であれば、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。

古の人の苦労とその参拝にかける想いが、ひしひしと感じられると思います。

三木峠を超えると芝生の広がる「さくらの森」がありますが、ここから眺める太平洋の大海原が素晴らしいです。

尾鷲節歌碑、巡礼碑、蓮華石、三宝荒神堂(日輪寺)、名柄一里塚等が見所です。

約5時間10kmの道程です。

三重県立熊野古道センター、さくらの森広場等で休憩できます。

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始神峠(ハジカミトウゲ)

始神峠(ハジカミトウゲ)

始神峠は、紀伊長島と海山とを結ぶ峠越えのコースです。

「江戸道」と「明治道」の2コースに分かれていて、始神峠で合流しています。

「江戸道」は、石畳のやや坂道で、「明治道」は、緩やかで静かな林の道です。

どちらにするかは、体力の問題もあります。

登りは急な「江戸道」下りは緩やかな「明治道」にするのも体には優しいでしょう。

峠からは、熊野灘に小島が浮かんでいる様子が見られます。

始神さくら広場では、桜の季節には花見客でいっぱいになります。

約2時間3.5kmの道程です。

始神さくら広場等で休憩できます。

ツヅラト峠

ツヅラト峠

ツヅラト峠は、その昔あった伊勢国と紀伊国との国境だった峠を超えるコースです。

その後も1930年頃までは、生活に使われていた道です。

ツヅラトとは、九十九折を読んだもので、それくらいカーブばかりの道なのです。

石畳の道、土留めの石垣も綺麗に整備されています。

伊勢から熊野へ参拝に向かっいた巡礼者が初めてみる熊野灘がここにあります。

ツヅラト石道跡、三十三所観音石像群、庚申堂、紀州公句碑等の見所があります。

約3時間30分9kmの道程です。

道の駅紀伊長島マンボウ、ふれあい広場マンドロ等で休憩できます。

熊野古道まとめ

 熊野古道まとめ

以上の他にもいくつものコースがあり、それぞれに違った魅力があります。

熊野古道の伊勢路では、静寂な竹林の中、古くからの石畳の道を歩くのが魅力です。

時折、何気に道端に佇んでいる石碑等にも歴史を感じます。

山道を登り続け林の中から太平洋が目の前に現れると、一気に疲れも吹き飛んでしまいます。

全てのコースを踏破する訳にもいかないでしょうから、自分の求めるものがありそうなコースを選びましょう。

普段からあまり歩き込んでいない方は、決して無理をせず、マイペースで自分を深い巡礼の歴史の中に落とし込んでみましょう。

便利な現代に染まっていても、当時の巡礼の意味が見えてくるかもしれません。



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